2015年4月12日日曜日

◆КНИГАあらゆる民族的抑圧に抗して 『コーカサスと黒海の資源・民族・紛争』

コーカサスと黒海といっても、やはりカフカース地域中心で、ウクライナ、ブルガリア、トルコ等の黒海沿岸国の話はあまりないようだ。
アルメニアへの肩入れが目立つ。


『アルメニアを知るための65章』はこのシリーズには珍しく対象に心を入れ込んでいるような(特に虐殺など歴史問題において)強い印象を残したが、その著者によるもの。この本でも、抑圧側に立つ人々への視線はとても厳しい。(もちろんそれはそうあるべきだ。)言語においてあるものが特権を持ってはならないという、それはカフカースのみならず、例えばウクライナでもそうなのだろう…。考えさせられることの多い本だ。

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