2014年12月3日水曜日

◆КНИГА『ロシア縦横無尽』 ロシアの地方へ作品の源を訪ねる贅沢な旅

こういう本は貴重だ。ロシア(+旧ソ連圏の国々)の、結構な地方都市の訪問記。著者はトルストイ好きではあっても、ソ連・ロシアとの貿易に関わっていた方なので、文学者のような名文を書くわけではなく、両オストロフスキーにしても「どちらも読んだことはない」と堂々と書いているような人。画家や文学者の生家・記念館を訪ねるものが多く、自分でも行ってみたい気持ちに駆られる。ヴォルガの水源やムルマンスクのオーロラの話も感動的。今はもう亡き人だと言うのが残念でならない。