2015年4月19日日曜日

◆КНИГА 宇多先生3冊目のピーテル本

宇多文雄先生で2冊目、ペンネームの小町文雄先生名義を含め3冊目のペテルブルグものであります。


宇多先生は既に何冊もペテルブルグについて書かれている(ペンネームの小町文雄名義も含める)ので、重複する部分は多い。社会主義のレニングラード時代は大っ嫌い!が徹底していらっしゃる(が、もう少しここのあたりを詳しく知りたい気はある)。現在のピーテルは、ガスプロムとゼニットに席巻されているが、それに関しては見どころはないとお考えなのだと思われる。
目新しいところで、ロマノフの妃たちは父称がフョードロヴナだらけ(アレクサンドラ・フョードロヴナ、マリヤ・フョードロヴナ等)だが、その理由が書かれていた。なーるほど。
それからぺテルゴフのモンプレジールは小さくて何が凄いのか今までわかっていなかったが、歴史を知るとまた見方が変わってくる。
そういった豆知識が沢山あってよい。
ただ、やっぱりロマノフ中心であるのは否めなくて、レニングラード封鎖についての博物館の案内についてはもう少し厚く記されていたらなあと、ちょっと残念(全体のバランスは悪くなるかもしれないが)。






あの「死の試合」の日レニングラードでは«しかし、ミューズは黙らなかった» ショスタコーヴィチのレニングラード交響曲レニングラード初演をした人々についてのノンフィクション『戦火のシンフォニー』読了。
この本においては、長いこと公然の秘密だったレニングラード封鎖中の人肉売買について、ラジオシンフォニー楽団員の日記からの生々しい証言がある。彼女の同じアパートの人が行っていた!親しい幼馴染だったのではないか、トーリンカと呼んでいることからして。ブログにも感想を書いた。http://kirakocma.blogspot.jp/2014/09/89.html

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