2016年5月15日日曜日

◆КНИГА『リトヴィーノフ ナチスに抗したソ連外交官』


『令嬢たちのロシア革命』の斎藤治子先生著。内戦や干渉戦争で困難を抱え孤立無援状態だった初期ソ連で外交(と通商)に手腕を発揮した、特に軍縮・平和外交、そして「明日では遅すぎる」「今日ならまだ間に合う」と演説、ヒトラーの凶暴性をいち早く見抜き計略阻止に腐心したリトヴィーノフ。メンシェヴィキからの転向組ではなく生粋のボリシェヴィキ、粛清を生き抜く、等々興味深い人生。
ただ、現実のソ連では彼の平和外交理念が生かされたとは言えない。