2017年7月17日月曜日

◆ВЫСТАВКА セルゲイ・ポルーニン写真展 

セルゲイ・ポルーニン写真展『ビギニング・オブ・ジャーニー』 
写真/ハービー・山口
7/15(土)~7/23(日)11:00~20:00
GALLERY X BY PARCO ←こちら、行ってみたら元シネマライズの建物だった。


映画「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」のポルーニンを撮ったハービー・山口さんの写真展

この時間に行くとサイン会だというのは知っていて、混んでいて自分が写真撮るのに邪魔かも(接写でなければ撮影可です)、みたいな勝手なことを考えていたら、時間になるのにその気配がなく、自由に鑑賞できていた。



 




結構人の入りはいいんですが、邪魔にはならないくらい。

すると、いきなり気のいいおじさん風の男性が、すらっとした外国人男性と共に立って、話し始めたのですが、実はこの方がフォトグラファーのハービー・山口さんでした。並んでいた男性は、ポルーニンと共演したイタリア人ダンサーのダニエルさん(今日まで東京で公演していて、これから日光に行くのだそうだ)。
おふたりは貴重な時間急遽ミニトークを披露してくださった。

ダニエルさん(奥)を紹介するハービーさん(手前)
「彫刻みたいでしょ?」
ははあ、そのとおりでございます。
ポルーニンのようなスラヴ系の儚い危うげな美しさとは異なる、狂いのないがしっとした彫像が命を得たような美形で、会場騒然?!

ダニエルさんの左の写真にはご自身が写っている。
紫の衣装をつけた兵士?(これ、スパルタークですよね?)



自らインタビューし、通訳もこなすハービーさん 

スマホで自撮りするハービーさん

続いて自撮りするダニエルさん
フルネームが知りたい。

会場出たところで、跳躍してくださったのだけど
何せ一瞬のことで(もう一回してくださったから二瞬だけど)
その瞬間は撮れず
跳躍シーンはこちらで→

 
 
付記
さらに、渋谷では、チャコット渋谷本店で、7/31まで劇中写真が1階~2階の階段に展示されています。
ごく若い時の写真だと思われるけれど、「海賊」?の衣裳か、一瞬マラーホフかと見まがうようなショットがあり、さらにもう少し上がると「ウラジーミル・マラーホフ様」ご自身の写真もあるという(「様」をつけるのはご来店なって場合のようです。)
GALLERY X BY PARCO からほんの数分ですので、是非お運びくださいな。

2017年7月16日日曜日

◆КИНОФИЛЬМ ダンサー、セルゲイ・ポルーニン

今年の元旦、ツイッターでアップリンク配給のこの映画公開を知る。

ポルーニンの映画はドキュメンタリーなんだな。一瞬東京国際映画祭で観た「天才バレエダンサー~」が公開決まったのかと思った。>あけましておめでとうございます -  | UPLINK http://www.uplink.co.jp/news/2017/47238  @uplink_jpさんから

そのときの感想

#東京国際映画祭 「天才バレエダンサーの皮肉な運命」 とにかくロシア人観客の反応が凄い



そして、昨日、セルゲイ・ポルーニンのドキュメンタリー映画、新宿武蔵野館で初日初回を観た。

パンフレット
チケット
チケットホルダー(前売りについていた)
初日プレゼントのバレエ・ジュレ

ポルーニンは、ヌレエフっていうよりマラーホフという感じ

お父さんはガルマシュみたいな俳優風でカッコいいし、お母さんは教育ママの昔より現在の方がきれい。

そりゃ天才は悩むよね。
芸術のためにも、プライベートな事でも。

家族との問題(学費を稼ぐために、父や祖母が外国に出稼ぎに行き、果てに両親は離婚)も別に彼だけってわけではない。
(旧ソ連圏では離婚は決して珍しいことではないんだけどね。子どもの才能を伸ばすために親元から離れた都市の学校にやることも当然といえば当然なわけで、オセチア出身の”ロシアの至宝”アラン・ザゴエフなんぞを思い起こしていた。)
でも、自分の才能をまずは愛する人たちの幸せのために捧げたいと素朴に思っていたのだろうに、逆に一家離散になってしまったことに、彼はいたく傷ついた。
こういうところが彼の個性なのだろう。

ポルーニン、最初からモスクワとかピーテルに行ってロシア式に学んでいたら、こんな風じゃなかったよね。
観ていてつくづく動きのしなやかさがロシア人ダンサーのそれだなと思うのだが。
それこそゼレンスキーのようになっていたかも。
(ゼレンスキーみたいにコミカルな役もやっているのだろうか?やって欲しい。)
少なくとも、故郷(ヘルソン~映画「ひまわり」の撮影地だったともいわれるウクライナ南部の都市)にずっと帰れないということはなかったのではないか。
でも、お母さんは息子の修行先としてキエフの次にはボリショイやワガノワを考えないわけはないから、そうならなかったのは、願書を出しまくったバレエ学校のうち合格したのがロンドンのロイヤル・バレエ団で、ボリショイやワガノワなどは合格しなかったか条件がロイヤルバレエ団ほど良くなかったのか、なのかもしれない。

天才ダンサーの身体表現の妙と努力の一端を示すドキュメンタリーとしては中途半端だったかもしれない。
なぜドラッグに頼るのか?等彼の内面に迫るものではない以上(家族の問題には深く踏み込めないのだろうが)、もっともっと舞台を見せてダンスを堪能させてほしい。

ただ踊ることが楽しかったという少年時代の映像は、今観ると痛々しい。

非凡な才能を持つダンサーの苦闘。美しい肢体(パヴリュチェンコと同様いくら美形でもタトゥーは許しがたいとコンサバな私は思うわけだが)が超絶の身体能力と感情表現を繰り広げる。のだけれど、それがドラッグに頼ってのものとなると(冒頭で示される)魅力も減じる。
苦悩の中身もその実を孤高の天才は示さない寂しさ。

華麗な舞台の裏にあるタレントの生活を覗くというスタイルのドキュメンタリーはたぶん今までにもいろいろあって、正統派のロパートキナの場合だと、ひたすら美の世界に酔えたのだが、彼は「大丈夫か?」「これからどうなる?」「世話になった人を裏切って自分も傷つくのでは?」「お父さんと思いっきり抱き合ったか?」等々いろいろ心配なまま終わった。
こんなだったら、ただただ彼の舞台を映して彼の踊りを堪能して陶然としたかったと思いつつ、彼の行く末に幸があり続けるように祈ってやまない。
やっぱりパヴリュク似だと思う。


 
新宿武蔵野館・Bunkamuraル・シネマで上映

2017年5月14日日曜日

不肖の教え子なので買った黒田本『初級ウクライナ語文法』

黒田龍之助先生の新著『初級ウクライナ語文法』買ってきた。もし再びウクライナに行くことがあったらちょっと真面目に勉強するかもしれないが、どちらかというとサッカーとかで調べたいときの索引用って感じかな。というわけで当面あまり真面目にトレーニングしそうにないが先生の印税の一助になればと

2017年5月5日金曜日

猫グッズいっぱいの大エルミタージュ美術館展 

六本木の大エルミタージュ展、なんかオールドマスターとやらの絵を鑑賞したっていうより、ミュージアムショップで猫グッズ買いまくり!という印象の、しかし充実の一日だった。
絵の方はペテルブルグに行った時に一応観ているんじゃないか?
レンブラントは別として、ルーベンスあたりになると大きな宗教画が無造作っぽくこれみよがしにばんばん並んでいる中で、大作慣れして惰性のようにして通り過ぎるようになってしまうのだが>広すぎるエルミタージュ
 
 的には、ざっと見たところ、犬の絵は多いです。23作品かな?
対して猫の絵は思いのほか少なくて、ブールの「猫の頭部の4つの習作」とルイ・ル・ナン「祖母訪問」の二つだけか?
(なのにあの猫グッズの多さは??)
あと猛猫がもう1頭。
聖書絡みの絵ってことで羊や驢馬は割と多いです。
 
大エルミタージュ展で爆買いした殆どは猫グッズ。トートバッグ、オーナメント型紅茶缶、手帳、猫型猫絵本。
 
 一番のお薦めは猫型猫絵本。マルシャークの『猫のおうち』はないが、チュコフスキーやジュコフスキー、ダーリらの猫の詩と可愛い!猫の絵で見開き2頁ずつ。
 
 
でもトートの訳が怪しい。すべての橋がオープン→跳ね橋が上がって向こう岸に行けない 賢い猫もピーターが好き→インテリ猫達もピーテル好き
 
エルミタージュ(本物、今回のエルミタージュ展では残念ながら売っていなかった)で買った猫絵ガイド本、
 
表紙のこの猫(歌川国芳の「猫飼好五十三匹」の鞠子さん)のトートも売っていて、もちろん欲しかったが、肉球でもトート何枚も買っていて、そろそろ家がトートだらけなので残念断念。
上記のピーテル大好きバッグと鞠子さんバッグはペテルブルグの会社制作。
あと、画家の名前のキリル文字表記のトートは展覧会オリジナルだと思われる。
 
このガイド本には、今回会えた「祖母訪問」の猫、ちゃんと載っていた。
エルミタージュのミュージアムショップには、私は買わなかったけど、これの犬版、つまり犬絵ガイド本もある。持っていたら今回重宝したね。
 
他にはカタログ(分厚い、重い)、ポストカード(鳥のコンサート)、ペテルブルグの記念碑チョコ、チェブラーシカのマスキングテープ。
 
 
 

2017年4月17日月曜日


文学者の主にスキャンダルを羅列してある感じ。大学の講義の「脱線」の材料の集積だという。
こういう授業は聞いていたら苦痛だろうなあと読みながら思った。こういう先生の講義をとっていなくてよかった!とっていたら、ロシア文学を好きになる事はなかっただろう。
まあロシア人自体がこの手の裏話が好きなのかもしれないが…私は嫌いなので。

2017年4月16日日曜日

クリロフ事件


帝政ロシア下の高官暗殺者の一人称語り。
どうもサヴィンコフ(ロープシン)の『蒼白き馬』に重ねてしまう。
高官クリコフも暗殺者レオン・Mも行動も思考も、本物のテロリストであるサヴィンコフと比較するとまだまだ甘いなという気はする。ネミロフスキーは亡命者であってこのあたりの切実感は希薄だし、Mがクリコフに近づく経緯も都合よすぎるのがちょっと。

そういうのがあるにせよ、おもしろく読める。
アンリ・トロワイヤの歴史小説程度には。

しかし、ロシアの人名・地名が妙にフランス風に訳されていて、最初のうちはどうにも居心地悪かった。
特にピエール・エ・ポール監獄には大いに吹いた。
ペトロパヴロフスク要塞というのが一般的だろう、ペトロパヴロスキーとかペトロパヴロフカヤとかバリエーションはあるが。ピエールとかやめてくれ。

ロシア革命 破局の8ヶ月