2011年12月27日火曜日

◇КНИГА(書籍情報2011年12月④)黒田先生の近刊 小説のように読む文法書

『初級ロシア語文法』

黒田龍之助著三修社2012124日刊行予定3360ISBN978-4-384-05677-8

★全50課、基本例文200+練習用例文500という、ロシア語を、特に文法を基礎からしっかり学ぶための入門書。「参照する文法」ではなく、「読む文法」。藤枝・グトワ・エカテリーナさんによるCDと「先に読んではダメ」なあとがき(『羊皮紙に眠る文字たち』だったかな、先生の目の前で、まず序文、それからいきなりあとがきを読もうとして、「先に読んじゃだめ!」と怒られたことがあった)あり。黒田先生の講義(文法解説)はCDに収録されていないようです。残念?!

2011年12月23日金曜日

◆ПЕРЕДАЧА(放送予定) チェブとゲーナ、オリジナル版登場!

「チェブラーシカ デジタルリマスター版 4話」日本語吹き替え版
201213日(火)17:3018:40NHK Eテレ(教育)

★ロマン・カチャーノフ監督作品(「ワニのゲーナ」1969年、「チェブラーシカ」1971年、「シャパクリャーク」1974年、「チェブラーシカ学校へ行く」1983年)の放映。残念ながらルミャーノヴァやガリ・バルディンの声ではなく、日本語吹き替え版です。
 
12287:308:45には、中村誠監督の「劇場版チェブラーシカ」(2010年日本)がテレビ東京で放映されます。

2011年12月21日水曜日

◇СПЕКТАКЛЬ(演劇情報)30年ぶり文学座の「三人姉妹」

文学座創立75周年記念公演「三人姉妹」«Три сёстры»
アントン・チェーホフ作坂口玲子訳坂口芳貞演出
2012210日(金)-219日(日) 新宿・紀伊國屋ホール

2011年12月20日火曜日

◇КНИГА(書籍情報2011年12月③)アファナシエフって難しい?

『天空の沈黙 音楽とは何か』
 ヴァレリー・アファナシエフ著田村恵子訳未知谷2011年刊3150ISBN978-4-89642-359-4

1974年にベルギーに亡命したモスクワ生まれのピアニスト。かなり変わった人です。プロコフィエフなどもそうだったように、文筆活動がとっても好き!(小説もものしている)な彼の講演会の原稿を元にした書籍。

2011年12月19日月曜日

◇КИНОФИЛЬМ(映画情報)ボリス・バルネットが帰ってくる!

エスパース・サロウ2012年のラインナップに「ボリス・バルネット特集上映」が。2012年初春ユーロスペース(2月頃か?)ということはDVD-BOXも発売かな?カネフスキーみたいに。
上映予定作品

「帽子箱を持った少女」«Девушка с коробкой»1927年ソ連

★その後ハリウッドで活躍したアンナ・ステンがヒロイン。夭折した名優ウラジーミル・フォーゲリがとぼけた駅員役を好演。宝くじを買えという国策映画なのに、とってもチャーミングなドタバタ恋愛コメディー映画になってしまい、これで宝くじが売れたのかどうかが気になってしまう可愛い作品。

「国境の町」«Окраина»1933年ソ連

★この作品はバルネットの中でも悲劇性が強くギャグもやや滑りがちではありますが、素朴な中に反戦の芽生えが窺えます。ヒロインのクジミナは当時の監督夫人。

「青い青い海」«У самого синего моря»1935年ソ連

★こちらもクジミナがヒロイン。夫婦仲は決定的に悪くなっていたそうですが。カスピ海の漁村を舞台にのどかな恋愛模様が描かれています。

「騎手物語」«Сторый наездник»1940年ソ連

★おじいちゃん騎手が可愛い頑固ぶりを発揮。いかにもバルネットらしい作品。

「レスラーと道化師」«Борец и клоун»1957年ソ連

★オデッサで出会った二人のサーカスのスターの生涯に渡る友情物語。泣けます。これが遺作か?



★これでDVD-BOXが出るとしたら、スパイものの名作「諜報員」がないのが大変惜しまれます!「ノヴゴロドの人々」も貴重な作品でした。日本で上映された作品は他に「ミス・メンド」(←共同監督ながらデビュー作)「トルブナヤの家」「雪どけ」「賞金首」があります。監督をする前は俳優として何本かの映画に出演しています。

2011年12月12日月曜日

◇КНИГА(書籍情報2011年12月②)ブルガーコフ戯曲

『アダムとイヴ 四幕の戯曲/至福郷 技師レインの四幕の夢』
  ミハイル・ブルガーコフ著石原公道訳群像社発行201112月刊1500ISBN978-4-903619-31-6
★『至福郷』は、あの人気映画「イワン・ワシリーエヴィチ、職業を替える」原作『イワン・ワシリーエヴィチ』の元になった戯曲。検閲で通らずに改作したのが『イワン・ワシリーエヴィチ』です。登場人物もある程度共通しており、イワン雷帝もいるのですが、『至福郷』では過去ではなく、未来にタイムトリップします。

2011年12月11日日曜日

◇КНИГА(書籍情報2011年12月①)お料理本

『とっておきの保存食 安心手しごと90品』
荻野恭子著NHK出版20119月刊1575ISBN978-4-14-033272-6
★まず保存食大定番、そして食材ごとに保存食、それからその保存食を使ったおすすめ料理を紹介。
★食材編
*キャベツで「ロシア風コールスロー」「ロシア風ザワークラウト」
*にんにく&ハーブで「ロシア風ディルペースト」
*いちごで「ロシア風コンポート」、さらに「いちごジュース」(←これは荻野先生「脱帽」アイディア)「いちごジャム」「いちごシャーベット」に展開。
★おすすめ料理編
*ザワークラウトとチキンのロシア風スープ
*ロシア風シンプルサラダ

2011年11月30日水曜日

◆ПЕРЕДАЧА(放送予定) チェブラーシカ日本語版

「劇場版 チェブラーシカ」の日本語版   2011年12月28日(水)7:30~8:45テレビ東京


1317:3018:40NHK Eテレ(教育テレビ)でカチャーノフ監督によるオリジナル版が放映されます。

◇ВЫСТАВКА(展覧会情報) 「イコンが観たい」に応えて

玉川大学ミュージアム・コレクション展2011

20111024日(月)~2012127日(金)玉川大学教育博物館第2展示室(小田急線玉川学園前駅南口より徒歩15分)
休館日:土・日、1222日(木)~19日(月)(但し、1211日(日)、114日(土)、21日(土)、22日(日)は臨時開館)
開館時間:9:0017:00(入館は16:30まで)
入館料:無料
※学芸員によるギャラリートーク:129日(金)、120日(金)いずれも13:3014:30(展覧会場、予約不要)
http://www.tamagawa.jp/research/museum/info.html

★「イコンは2009年度に特別展「イコン 聖像画の世界」としてコレクションのすべて(全71点)を公開いたしましたが、その後もイコンを見たいという問い合わせが多いため、このコレクション展でもいくつかを展示します。」とのこと。「ミュージアム・コレクション展2011」の図録は800円。
2009年度の「イコン 聖像画の世界」簡単レポートは

2011年11月29日火曜日

2011年11月27日日曜日

◇КНИГА(書籍情報2011年11月②)黒田龍之助先生の新著

『ことばは変わる はじめての比較言語学』
黒田龍之助著白水社201111月刊2100ISBN978-4-560-08581-3
http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=08581
★ロシア語の話はあまりないですが、先生のお好きなリトアニア語がやはり話題になっています。リトアニア語は「ラバス!」(「やあ!」プリヴェット!アホイ!みたいな軽い挨拶)「アーチュー」(ありがとう)しか知らない。

2011年11月24日木曜日

◇КИНОФИЛЬМ(映画情報)パペットアニメの祖


「ポーランドアニメーション映画祭2011」(11/30-12/8)での上映
  12/3()2100 渋谷・イメージフォーラム←アップリンクファクトリーと書いていたのは間違いです。すみません。

「ベルギーの百合」ヴワディスワフ・スタレーヴィチ監督1915年ロシア
アリとキリギリス」ヴワディスワフ・スタレーヴィチ監督1911年ロシア
「カメラマンの復讐」ヴワディスワフ・スタレーヴィチ監督1911年ロシア
「森のクリスマス」ヴワディスワフ・スタレーヴィチ監督1911年ロシア
「哺乳類」ロマン・ポランスキー監督1962年ポーランド
「コガネムシの調教師」マレク・スクロベツキ、リナス・アウグティス監督2008年ポーランド、リトアニア

ライブコンサートもあります。

★スタレーヴィチ(名前の表記法はかなりいろいろです)はロシア帝国生まれのポーランド系の人で、1921年にはフランスに亡命。なので、今回「ポーランドアニメーション」として上映されます。世界初のパペットアニメーション制作者とも言われていますが、家族経営でそのメソッドは誰にも伝えることなく亡くなったので、彼の系譜はソヴィエト=ロシア、ポーランド、フランスいずれにも引き継がれることはありませんでした。本物と見紛うような精巧な昆虫のパペット(はっきり言って全然可愛くない)と割と大人向けのシニカルな内容で、そりゃあもうびっくりです。

2011年11月18日金曜日

◇КИНОФИЛЬМ(映画情報)イオセリアーニの来た道

「汽車は再び故郷へ」«Шантрапа»
オタール・イオセリアーニ監督フランス・グルジア2010
20122/18()- 神保町・岩波ホール

★グルジア出身の奇才イオセリアーニ、初の自伝的な作品。主人公ニコを演じるのは孫のダト・タリエラシュヴィリ。フランスやイタリアが舞台のここ数年の作品は、上手さは感じるもののあまり感動はできなかったのだけれど、今度は久々にグルジアで撮っているようなので、期待が高まります。

★詳しい解説(井上徹さん)はこちらを。

2011年11月13日日曜日

◇ЛЕКЦИЯ(講演会情報)ファンタスチカの魅力

(誠に勝手ながら敬称略で)

エイゼンシュテイン・シネクラブ
12月例会 東欧ファンタスチカの魅力

12/17()1815- 春日・文京シビックセンター4階会議室A
講師:高野史緒(作家(『ヴァツラフ』『赤い星』等)・『時間はだれも待ってくれない 21世紀東欧SF・ファンタスチカ傑作集』編集

★「ジェシーを狙うのは誰だ?」(1966年チェコスロヴァキア)上映もあり。
★『時間はだれも待ってくれない』については、で紹介しました。
★収録作品はどれも力作であり、高野さんの解説も情熱的でいちいちおもしろくてたまらない(これを読むだけでもおもしろいのだが、本編も読みましょう)。掛け値なしに近年稀にみる良書。ベラルーシの作品のみ、20世紀に書かれた、ファンタスチカとも言い難い、チェルノブイリ関連もの。暗い話が多いが、それは東欧の特性と言うよりSF・ファンタスチカというジャンルに係る傾向だと思われます。

◇ЛЕКЦИЯ(講演会情報)ユーラシア・サロン

場所:いずれも三軒茶屋・昭和女子大学1号館44S02教室
費用:ユーラシア研究所会員700円・学生600円・一般1000
主催:昭和女子大学現代教養学科ユーラシア・サロン運営委員会

司馬遼太郎とロシア
11/26()1400-1600
講師:高橋誠一郎(『司馬遼太郎とロシア ユーラシアブックレット№156』著者)

ロシアン・ビューティー ビジネス体験から覗いた美の世界
12/10()1400-1600
講師:中尾ちゑ子(『ロシアン・ビューティー ビジネス体験から覗いた美の世界 ユーラシアブックレット№165』著者)

無勝手流ロシア語通訳 ジグザグ道をまっしぐら
2012121()1400-1600
講師:三浦みどり(『無勝手流ロシア語通訳 ジグザグ道をまっしぐら ユーラシアブックレット№126』著者)

コワレフスカヤ ロシアの天才数学者
201233()1400-1600
講師:前木祥子(『コワレフスカヤ ロシアの天才数学者 ユーラシアブックレット№146』著者)

◇ЛЕКЦИЯ(講演会情報)日ロ交流協会主催講演会

 (誠に勝手ながら敬称略で)
申込方法:各回共通、定員30名(定員に達し次第締め切り)
  1.FAX 03-5563-0752
  2.Email nichiro@nichiro.org
  3.郵便 〒106-0041 東京都港区麻布台3-4-14-401

ロモノーソフ名称モスクワ大学創立者生誕300周年記念講演会
  ロモノーソフの業績とその時代
  11/29()1400-1600 渋谷ロゴスキー
  講師:アンドレイ・V・ストレルコフ モスクワ大学歴史学部准教授
     通訳付き(児島宏子)
  会費:会員・学生1200円、一般1500
 ※会員とはNPO日ロ交流協会(主催者)及び日露の友好団体会員ですが、具体的にどの団体 を指すかは不明

 
聖ニコライ渡来150周年記念 宣教師ニコライの歩んだ道
  12/17()1300-1500 お茶ノ水スクール・オブ・ビジネス
  http://www.nichiro.org/hp/090523/top/20111217/info.shtml
  講師:長縄光男
  会費:会員・学生2000円、一般2500
※会員とはNPO日ロ交流協会(主催者)及び日露の友好団体会員ですが、具体的にどの団体を指すかは不明
  ※講演後希望者のみニコライ堂見学あり(別途300円必要)

2011年11月7日月曜日

◇КНИГА(書籍情報2011年11月②)タルコフスキー詩集

『白い、白い日 アルセーニイ・タルコフスキー詩集』
アルセーニイ・タルコフスキー著前田和泉訳鈴木理策写真エクリ201110月刊ISBN978-4990330873
★特設サイト:http://www.e-ecrit.com/press/tarkovsky/
 
 2007年に邦訳が出された『雪が降るまえに 』(坂庭淳史訳鳥影社)も是非!詩集というとどこか読みにくいものだと構えてしまいがちだが、とても読みやすく、心に流入してくる感じでした。この詩集はそこまで親しみ深くは感じませんでしたが。
『ロシア正教のイコン 「知の再発見」双書153
オルガ・メドヴェドコヴァ著黒川知文監修遠藤ゆかり訳創元社201110月刊1680ISBN978-4-422-21213-5
http://www.sogensha.co.jp/booklist.php?act=details&ISBN_5=21213
 

『原発事故20-チェルノブイリの現在-
ピエルパオロ・ミッティカ著児島修訳柏書房201110月刊150ISBN978-4-7601-4047-3
http://www.kashiwashobo.co.jp/cgi-bin/bookisbn.cgi?isbn=978-4-7601-4047-3


2011年11月5日土曜日

◇КИНОФИЛЬМ(映画情報)続くチェルノブイリ関連の上映

「プリピャチ」«Прирять»
ニコラウルス・ゲイハルター監督オーストリア1999
12/3()15:3012/6()-10()1530/1900 御茶ノ水・アテネ・フランセ文化センター
12/3,91530の回にトークショーあり。 


12年後のドキュメンタリー。監督は「いのちの食べかた」の人。
http://kinoline.su/onlinekino/docum/7298-pripyat-pripyat-1999.html

「チェルノブイリ・ハート」«чернобыльское сердце»
マリアン・デレオ監督2003年アメリカ
ヒューマントラストシネマ渋谷で上映中(終映日未定、11/11までは上映しています。)1030-
16年後2002年のドキュメンタリー。
公式サイト:http://www.gocinema.jp/c-heart/
 当ブログではこちらで紹介しています。

「カリーナの林檎 チェルノブイリの森」«Девочка по имени Калина»
今関あきよし監督2004年(2011年再編集)日本
11/19()- シネマート六本木
★当ブログではこちらで紹介しています。日本人監督による劇映画。公式サイトによると、チェルノブイリ関連では初のドラマ(非ドキュメンタリー)映画であるらしい。2009年ウクライナ映画祭で上映されたオクサナ・バイラック監督の「アヴローラ」«Аврора»2006年、今年の東京国際映画祭で上映されたオリガ・キリレンコ主演の「失われた大地」«Земля забвения/Земля забуття»(ミハル・ボガニム監督←イスラエル出身とのこと)が2011年だけれど、ほんとうに「初」なのかなあ。もう少し探してみたい。

◇КНИГА(書籍情報2011年11月①)ユーラシア・ブックレット

書籍情報、とうとう10月には一つも書けませんでした。11月は新規まき直しで、書くつもりでいます。

『ロシア軍は生まれ変われるか ユーラシア・ブックレットNo.166

小泉悠著東洋書店201110月刊630ISBN978-4-86459-009-9

★『No.62 苦悩するロシア軍』(三井光夫著200410月刊)から早7年。ロシア軍の改革はどうなっているのでしょうか?



『ロシアの人口問題―人が減り続ける社会―ユーラシア・ブックレットNo.167

雲和広著東洋書店201110月刊630ISBN978-4-86459-010-5

★深刻な人口減社会にロシアの対策は?まずは平和な社会であることだと思います。戦争やテロの犠牲、軍隊内でのいじめ死がなくなるように、あまりにも高い自殺率をフィンランドなどに倣って下げるような真剣な対策を講じるようにしてほしい。本書が指摘しているのは、現金給付などでは出生率の上昇には何ら影響を与えないこと、男女ともに家庭に向き合うようにならなければだめだ(女性側のみに「家庭に帰れ」みたいなことを言っても効果はない)ということです。



『アレンスキー―忘れられた天才作曲家―ユーラシア・ブックレットNo.168

高橋健一郎著東洋書店201110月刊630ISBN978-4-86459-010-5

ISBN978-4-86459-011-2

★作曲家としては時々聞く名前、程度にしか知らなかったアレンスキー。メトネル、リャドフらと同時代の「後期ロマン派」。元理系で自らピアノ演奏活動をされている(コンクールにも出場!)高橋健一郎先生による、恐らく本邦初のアレンスキー解説書。
 
 
読んだ印象はこちらに。

『ニコライ堂小史―ロシア正教受容150年をたどる―ユーラシア・ブックレットNo.169』 

長縄光男著東洋書店201110月刊630ISBN978-4-86459-012-9



『ウクライナ・ベラルーシ・モルドバ経済図説 ユーラシア・ブックレットNo.170

服部倫卓著東洋書店201110月刊630ISBN978-4-86459-013-6
★今回の新刊5冊の中で真っ先に読みました(感想はこちら)。ウクライナはともかく、ベラルーシ・モルドヴァを紹介する書籍はスロヴァキア並みに少ないのでは?サッカーファンも必読です(というのはかなり強引だが)。基本的には左側の頁が解説、右側の頁が図表という構成。読みやすいです。「西NIS」という言葉を覚えました。便利かもしれないし、使わないかもしれない。

2011年10月8日土曜日

◇КИНОФИЛЬМ(映画情報)アルトゥールくんの「ヤクザガール」

 またまたアルトゥールくんに会える!
「ヤクザガール 二代目は10歳」«Дочь Якудзы»
 セルゲイ・ボドロフ(父)、グカ・オマローヴァ監督2010年ロシア
  10/22(土)-銀座シネパトス、新宿K's cinema
★ボドロフ監督は、あの同名の息子(ロシア映画界若手の星だった…)を事故で亡くして以来(いや、それ以前からか)“終わった”感が強い監督であり(「モンゴル」は“いいんだけど何だかなあ…別にこれをボドロフが撮らなくても、浅野忠信が演じなくても…”という半端で残念な作品であった)、この作品自体もどうでもいいというか、「セーラー服と機関銃」「二代目はクリスチャン」みたいな着想ではないかというものですが、何たってアルトゥールくんが出演するわけです!アルトゥール・スモリヤニノフ出演映画が年に2本(「太陽に灼かれてPart3」が今年公開なら3本)も日本で公開されるとは、自称ファンクラブ日本支部大幹部の私としては大変嬉しゅうございます。以上。

★しかし、非常に失礼なことに!日本語の公式サイトには、アルトゥールくんの名前がどこにもありません。チラシにはお顔が載っているものと載っていないものがあります。ロシア語のサイト(http://www.yakudza-film.ru/)には、出演者欄にАртур Смольяниновの記載があります。実際のところ、アルトゥールくんの役柄は、“ロシアン・マフィアの下っ端青年”なんていかにもじゃないかという気もしたのですが、チラシによれば体制側(制服着用)みたいです。まあ、コメディーはお手のものでしょう。

★なお、アルトゥールくんの他には、セルゲイ・ガルマシュやイリーナ・ロザノヴァが出演しています。

2011年10月2日日曜日

◆ПЕРЕДАЧА(放送予定) キジ島

TBS系列日曜午後6時より放送の「THE世界遺産」

1211キジ島の木造教会
(「ユネスコVol.1134」7ページによる)

11月20日に変更になりました!
予告動画

2011年9月19日月曜日

◇КИНОФИЛЬМ(映画情報)希望を持ちたい

  「カリーナの林檎 チェルノブイリの森」«Девочка по имени Калина»
  今関あきよし監督2004年(2011年再編集)日本

シネマート六本木11月中旬公開予定
 
★ドキュメンタリーではなく、日本人スタッフが考えたドラマ映画です。監督はばりばりのアイドル映画を撮っていた人ですが、性犯罪で実刑を受けていたのでその間のキャリアが空白になっています。ベラルーシ・リトアニアでこの映画の公開が控えていた矢先のことだったそうです。彼のしたことは最も嫌悪する類のものですが、この作品に関しては真摯な思いで作ったのだと信じたいです。通訳やドライバーなど現地スタッフについて、ギヴンネーム(имя)しか書いていないのはかなり失礼なことだと感じます。先方の意向なら仕方ないですが。主演の少女は唯一のロシア人。

2011年9月18日日曜日

◇КИНОФИЛЬМ(映画情報)ひまわりの復活

「ひまわり」 «Подсолнухи»35mmニュープリントデジタルリマスター版
ヴィットーリオ・デ=シーカ監督1970年イタリア
新宿武蔵野館・ヒューマントラストシネマ有楽町で今冬公開

★ボンダルチュク監督の大作「戦争と平和」のナターシャ役で女優デビューしたリュドミーラ・サヴェーリエヴァがソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニとともに大好演したあの名作が復活。

2011年9月17日土曜日

◇КИНОФИЛЬМ(映画情報)IVCより巨匠たちのDVD-BOX発売

 IVCより巨匠たちのDVD-BOX発売

①セルゲイ・エイゼンシュテインDVD-BOX 7枚組
 8/23発売12600

「戦艦ポチョムキン」«Броненосец "Потёмкин"»1925年(淀川長春解説付き)
  「ストライキ」«Стачка»1925
「十月」«Октябрь»1928
「全線 古きものと新しきもの」«Старое и новое (Генеральная линия) »1929
「メキシコ万歳」«Да здравствует Мексика! »1931年(1979年助監督グリゴリー・アレクサンドロフによる再編集)
「アレクサンドル・ネフスキー」«Александр Невский»1935
「イワン雷帝」«Иван Грознцй»1944-1946

②アレクセイ・ゲルマンDVD-BOX 4枚組
9/23発売17610

「道中の点検」«Проверка на дорогах»1971
「戦争のない20日間」«Двадцать  дней без войны»1976
「わが友イワン・ラプシン」«Мой друг Иван Лапшин»1984
「フルスタリョフ、車を!」«Хрусталев, машину! » 1998

③ロシアン・クラシックスDVD-BOX 7枚組
9/23発売14910

「アエリータ」«Аэлита»ヤーコフ・プロタザーノフ監督1924
「母」«Мать»フセヴォロド・プドフキン監督1926
「アジアの嵐」«Потомок Чингис-Хана»フセヴォロド・プドフキン監督1928
「大地」«Земля»アレクサンドル・ドヴジェンコ監督1930
「人生案内」«Путёвка в жизнь»ニコライ・エック監督1931
「宇宙飛行」«Космический рейс»ヴァシリー・ジュラヴリョフ監督1935
「サーカス」«Цирк»グリゴリー・アレクサンドロフ監督1936