大型連休にはシネマヴェーラに、古き良きソ連のほのぼのSF&怖くないホラー映画を観に行こう!
①「ベレジーナ スイス最後の日」«Березина, или Последние дни Швейцарии»
ダニエル・シュミット監督1999年スイス・ドイツ・オーストリア
★公開時に見逃してしまいました。スイスの政財界を風刺したブラックコメディー。エレーナ・パノヴァ扮する、国籍取得目当ての出稼ぎ娼婦イリーナが“天然ボケ”ヒロインとのこと。
*5/4(金祝)「深紅の愛 DEEP CRIMSON」との二本立て
*5/11(金)「火を噴く惑星」との二本立て!*5/4(金祝)「深紅の愛 DEEP CRIMSON」との二本立て
②「UFO少年アブドラジャン」«Абдуладжан, или посвещается Стивену Спилбергу»
ズリフィカール・ムサコフ監督1992年ウズベキスタン
★おっかないけど愛情深いおっかさんのホリダ(トゥチ・ユスポワ)が魅力的!それに比べておとっつぁんのバザルバイは日和見の小心者!コルホーズの農民たちが農機具返還を求めて議長に詰め寄る場面、「クーワ・カエセ(鍬、返せ)!」と聞こえるので耳を澄まそう。UFOに出会いたかった将軍は「モスクワは涙を信じない」の監督さん。「ナイト・ウォッチ」では美少女二次元オタクの闇のリーダーに扮していましたね。
*4/22(日)「笑ふ男」との二本立て
*4/26(木)「ホーリー・マウンテン」との二本立て*4/22(日)「笑ふ男」との二本立て
③「火を噴く惑星」«Планета бурь»
パーヴェル・クルシャンツェフ監督1962年ソ連
★金星に行ってみたら何だか大サービスでプテラノドン風だのブロントサウルス風だのティラノザウルス風だの、妙に小規模だけれどステゴザウルス風のまで、恐竜がやたらと出てくるそれだけでも胸熱なのに、敬語でお願いしないと(しかもロシア語の)言うことを聞かないロボットのジョン君が意味不明な行動をするし、後はマーシャが、マーシャがねえ。結末に関してはまあ謎は謎として楽しむべし。必見。
*5/6(日)「グレンとグレンダ」との二本立て
*5/11(金)「ベレジーナ スイス最後の日」との二本立て*5/6(日)「グレンとグレンダ」との二本立て
④「太陽」«Солнце»
アレクサンドル・ソクーロフ監督2005年ロシア・イタリア・フランス・スイス
★イッセー尾形が昭和天皇裕仁を、桃井かおりが皇后を、佐野史郎が侍従を演じ、皆それぞれ確かに異形です
*5/12(土)「チャイルド・プレイ チヤッキーの花嫁」との二本立て
*5/17(水)「リュシアン 赤い小人」との二本立て
⑤「妖婆 死棺の呪い」«Вий»
アレクサンドル・プトゥシコ監修コンスタンチン・エルショフ、ゲオルギー・クロパチェフ監督1967年ソ連原作:ニコライ・ゴーゴリ著『ヴィー』(岩波文庫『昔気質の地主たち 附 ヴィー(地妖)』収録)
★ゴーゴリの原作は十分怖いのかもしれませんが…怖くない!妙に明るいホラー映画になっています。且つウクライナの田園が美しい。ナターリヤ・ワルレイはとにかく異界の美女がよく似合う。ソ連の特撮王プトゥシコ大好き、大必見!
*5/13(日)「リュシュアン 赤い小人」との二本立て*5/18(金)「チャイルド・プレイ チヤッキーの花嫁」との二本立て
⑥「不思議惑星キン・ザ・ザ!」«Кин-дза-дза! »
ゲオルギー・ダネリヤ監督1986年
★マシコフおじさん=ロシアの二枚目スタニスラフ・リュプシン(「私は二十歳」«Мне двадцать лет (Застава Ильича)»(1965年)のスラーヴァ、ミハルコフ監督の「五つの夜に」«Пять вечеров»(1978年)、「剣と盾」«Щит и меч»シリーズ(1968年))。人が変ったようにクー!しているのが衝撃的!すばらしい。
*4/30(月祝)「フリークス」との二本立て*5/2(水)「透明人間」との二本立て
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