「映画の授業 グルジア映画篇」
5/29(火)~6/2(土) 御茶ノ水・アテネ・フランセ文化センター
①「ピロスマニ」«Пиросмани»
1969年ゲオルギー・シェンゲラーヤ監督
5/29(火)17:00
②「若き作曲家の旅」«Путешествие молодого композитора»
1985年ゲオルギー・シェンゲラーヤ監督
5/29(火)19:00
③ 「結婚」«Свадьба»
1964年ミハイル・コバヒーゼ監督
5/30(水)16:00(④「インタビュアー」との二本立て)
④「インタビュアー」«Несколько интервью по личным вопросам»
1978年ラナ・ゴゴベリーゼ監督
5/30(水)16:00(③「結婚」との二本立て)
⑤「傘」«Зонтик»
1967年ミハイル・コバヒーゼ監督
5/30(水)18:30(⑥「転回」との二本立て)
⑥「転回」«Круговорот»
1986年ラナ・ゴゴベリーゼ監督
5/30(水)18:30(⑤「傘」との二本立て)
⑦「戦火を越えて」«Отец солдата»
1964年レゾ・チヘイーゼ監督
5/31(木)17:00
⑧「ルカじいさんと苗木」«Саженцы»
1973年レゾ・チヘイーゼ監督
5/31(木)19:00
⑨「火の馬」«Тени забытых предков»
1964年セルゲイ・パラジャーノフ監督
6/1(金)16:30(⑩「ピロスマニのアラベスク」との二本立て)
⑩「ピロスマニのアラベスク」«Арабески на тему Пиросмани»
1986年セルゲイ・パラジャーノフ監督
6/1(金)16:30(⑨「火の馬」との二本立て)
⑪「青い山/本当らしくない本当の話」«Голубые горы или неправдоподобная история»
1984年エリダル・シェンゲラーヤ監督
6/1(金)19:00
⑫「田園詩」«Пастораль»
1975年オタール・イオセリアーニ監督
6/2(土)15:50
⑬「希望の樹」«Древо желания»
1977年テンギス・アブラーゼ監督
6/2(土)18:00
★アルメニア人のパラジャーノフ作品、しかもカルパチアの民俗性を全面に押し出した「火の馬」がラインナップに加わっているのには少々違和感を持ってしまうのですが、これが眩暈をもよおすように美しく悲しい。
★ゲオルギー・シェンゲラーヤの「ピロスマニ」は画家の半生を追う伝記物、パラジャーノフの「ピロスマニのアラベスク」はピロスマニの作品を同じ画家としてオマージュを捧げたような作品になっています。
★「傘」には「落葉」の主人公ニコを演じたラマーズ・ギオルゴビアーニが出演(台詞なし)。
★ふたりのシェンゲラーヤ監督は兄弟です。
★テンギス・アブラーゼは「懺悔」の監督。「希望の樹」は因習に残酷に引き裂かれる純真無垢なカテリーナ・イズマイロヴァ、みたいな話。これを観て私の友人は「私はあれよ、おんぼろ日傘の女性!」と感銘にうち震えながら言ったものです。
★この「希望の樹」や女性監督ラナ・ゴゴベリーゼの「インタビュアー」に出演している名女優のソフィコ・チアウレリは「ベルリン陥落」のミハイル・チアウレリの娘にして「不思議惑星キン・ザ・ザ!」のゲオルギー・ダネリヤのいとこ。ゲオルギー・シェンゲラーヤは元夫。しかし、何よりパラジャーノフの「ざくろの色」で一人6役?を演じたことで名を馳せ、また「アシク・ケリブ」「スラム砦の伝説」等彼の作品には欠かせない人でした。
★レゾ・チヘイーゼ作品に出てくるこてこてに濃~いグルジアのおじいさんのパワーもお見逃しなく。「戦火を超えて」では兵士の息子をはるかに凌駕する大活躍ぶり、「ルカじいさんと苗木」は幻の苗木を訪ねて大旅行するが、このおじいさんの血は孫のカハ(いきなり登場する外国人にも全く動じない、英会話ばっちり&歌いまくり)にしっかり受け継がれているとみた。
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