2011年5月30日月曜日

◇КИНОФИЛЬМ(映画情報)アラノヴィチの“男の世界”がやってくる!

★ソーロフの師、レンフィルムの雄であるセミョーン・アラノヴィチの作品が6月に突如上映されます。いや、とってもありがたいのだけれど、何故いろいろ被るような日程でやってくれるのだ?

①オーディトリウム渋谷「反権力のポジション キャメラマン大津幸四郎」での上映

6/12(日)1240/1700
「アイランズ 島々」«Острова»
セミョーン・アラノヴィチ&大塚汎監督1993

6/12(日)1430/1900
ドルチェ―優しく」«нежно»
アレクサンドル・ソクーロフ監督1999

★↑別料金です。オーディトリウム渋谷は、ユーロスペース、シネマヴェーラのビル(キノハウスという名前に変わった)の2階です。ともに大津幸四郎撮影作品で、「アイランズ」はЮжные Курилы(南クリル諸島)、日本政府言うところの「北方領土」を、「ドルチェ」は島尾ミホが夫島尾敏雄を語るのを撮ったもの(←かなりソクーロフ節炸裂)。

②川崎市民ミュージアム「シネマテーク・コレクション レンフィルムの輝き」での上映

625日(土)12:30
「きつつきの頭は痛まない」«Не болит голова у дятла»
ディナーラ・アサーノワ監督1974

625日(土)15:00
「私はスターリンのボディーガードだった」«Я служил в охране Сталина, или Опыт документальной мифологии»
セミョーン・アラノヴィチ監督1989

626日(日)12:30
「日陽はしづかに発酵し…」«Дни затмения»
アレクサンドル・ソクーロフ監督1988

626日(日)15:00-
「マリア」«Мария»
アレクサンドル・ソクーロフ監督1975年(第1部)・1988年(第2部)

★武蔵小杉駅からバスで市民ミュージアム前へ(結構ある)。ミュージアムでは岩合光昭どうぶつ写真展をやっている!それぞれ別料金。アサーノワはキルギス出身の女性監督。これはいけてない青春もの。可愛い女の子って残酷です。「私はスターリンのボディーガードだった」はタイトルそのまま。「日陽はしづかに発酵し…」はストルガツキー兄弟の『世界消滅十億年前』が一応原作、でも殆ど別作品。トルクメンの沙漠の町が舞台(原作ではレニングラード)のうなされそうな幻想的世界。「マリア」はその後の「エレジー」シリーズに連なるようなドキュメンタリー(でも割とまとも)。

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