新刊とは限らず、雑誌『UP 2010年12月号』(東京大学出版会刊)の豊崎由美「下半期のガイブンおすすめ市」に挙げられた書籍を。
『ハルムスの世界』
ダニイル・ハルムス著増本浩子、ヴァレリー・グレチュコ訳ヴィレッジブックス2010年6月刊1995円ISBN:978-4863322554
★『シャルダムサーカス』『ズディグルアプルル ハルムス100話』(ともに田中隆訳未知谷2010年9月及び6月刊)も今年刊行されました。一種のブームか。
『おっぱいとトラクター』
マリーナ・レヴィツカ著青木純子訳集英社文庫2010年8月刊840円ISBN: 9784087606096
★原題は『ウクライナにおけるトラクター小史』。この方がいいですね。BATEボリソフとか(←ベラルーシだが)のトラクターが思い出されるじゃないですか。それはともかくウクライナ出身の両親を持ち、ドイツの難民キャンプ生まれの著者の親族が体験した話が下敷きになっている小説。映画化の話もあるベストセラーだそうだ。毎日新聞10/26夕刊「読書日和」掲載。
(この項再録)
『宇宙飛行士 オモン・ラー』
ヴィクトル・ペレーヴィン著尾山慎二訳群像社2010年6月刊1575 円ISBN978-4-903619-23-1
(この項再録)
★そうこうしている間に、ペレーヴィンの新訳『寝台特急黄色い矢』が出てしまった。
というわけで
『寝台特急 黄色い矢』
ヴィクトル・ペレーヴィン著中村唯史・岩本和久訳2010年12月刊1890円ISBN978-4-903619-24-8
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