2014年11月28日金曜日

◇КНИГА(書籍情報)荻野恭子先生『ロシアの保存食』

実はまだこちらに書いていなかった、もうさんざんお世話になっているこの一冊。


著者 : 荻野恭子
東洋書店
発売日 : 2014-10-15
『ロシアのパンとお菓子』『ロシアのスープ』に続くシリーズ3冊目。保存食とそれを使った応用料理(キャベツの発酵漬け→シチー、サワークリーム→ビーフストロガノフ)のレシピが載っているので、小ぶりな本の割に数多くのレシピがあって、簡潔ながら要領を得た文で、ロシア料理がぐっと身近になった。保存食ですてきなおもてなしができるというロシアのライフスタイルについてのコラムも読んで楽しい。


シリーズ完結。
紀伊國屋書店本店6階にて


最初に作ってみた、夏ミカン(野生)のジャム。
満足の出来!

塩漬け(キュウリ・トマト) 甘酢漬け(玉ねぎとにんじん)・キャベツの発酵漬け


鶏ハム

シチーとビーフストロガノフ ピラフ添え

2014年11月21日金曜日

◆КНИГА『ビジュアル版バレエ・ヒストリー バレエ誕生からバレエ・リュスまで』

貴重な「超」入門書。


「ビジュアル版」と銘打つだけあって図版が効果的に使われ見やすいだけでなく、本文も親しみやすいです・ます調で書かれ、バレエの通史を一から学べる、とても有り難い一冊。特に、バレエ・リュス以前の、宮廷バレエ、ロマンティックバレエ時代の人物について、また「アフター・バレエ・リュス」としてバレエ・リュス・ド・モンテカルロについて、そこそこに詳しい記述があって役立つ。欲を言えば、帝政ロシアやソ連時代のバレエ(ワガノヴァ等々)がもっと触れられていたらと思うが、それはないものねだりかもしれない。

2014年11月6日木曜日

◆КИНОФИЛЬМ「ガガーリン 世界を変えた108分」

「ガガーリン 世界を変えた108分」 "Гагарин. Первый в космосе"
パーヴェル・パフホメンコ監督2013年ロシア

12/20~新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町他
前売り券にはピンバッジ付き!

     ↑
   この宇宙服のピンバッジです。
(背後の写真は2011年8月に行ったモスクワの宇宙征服者の塔)



ユーリー・ガガーリンの肖像

ずっと前に観た、ミローノフ主演でツィガノフが助演の、邦題「宇宙を夢見て」(原題は"Космос как предчувствие"「予感としての宇宙」みたいな感じか)はいい映画だった。
フィルムセンターでの2回ばかりの上映のみで、一般公開はしなかったが、できれば関連上映でやらないかなあ。
映画は、宇宙飛行士に選出されるべく密かにトレーニングする若者とその友人にしてライバルを描いていた。
アメリカンドリームみたいにあっけらかんと明るくはないのだ。
が、それがよかった。
ガガーリンは最後の方にちょこっと出てくるのだが、笑顔が魅力的な好青年役者(たぶん無名の)が演じていたが、ガガーリンをリアルタイムで観たある方によれば「似ていない」そうだ。
彼に関するエピソードはほんとか嘘かわからない。

宇宙関連で言えば、ウクライナ映画祭ではセルゲイ・コロリョフの伝記映画がユーリー・カラ監督が撮ったというのでとっても楽しみにして行ったら、大いに期待外れだった。
あのカラ監督がこんなになっちゃったの?と、今のウクライナ映画界全体が心配になった。
(まあ、期待しすぎてしまったということなのかもしれないが。)



セルゲイ・パーヴロヴィチ・コロリョフさん

今度の「ガガーリン」は、ロシアでは結構ヒットしたはずで、作品としておもしろいものだと期待している。