『粛清(仮題)』
Sofi Oksanen著
★朝日新聞10月4日付Globe「パリの書店から」欄に『Purge』として掲載されていた、エストニアの血を引くフィンランド人女性作家ソフィ・オクサネンの作品『粛清(仮題)』は、読売新聞12月14日付の記事によれば、邦訳が出されるそうです!しかも大手出版社だと。著名な詩人ヤーン・カプリンスキは「わけがわからない」と評しているそうですが。
『ショパン 炎のバラード』
ロベルト・コトロネーオ著川島英昭訳集英社2010年10月刊2940円ISBN: 9784087734713
★ショパンの「バラード第四番」に異稿が存在し、ナチスによってパリからベルリンに持ち出されたそのショパン自筆の異稿楽譜が、赤軍によってモスクワに運ばれ、音楽院の教授の弟子によって盗み出され、彼が収容所に送られる寸前に友人の手に渡り、その友人からアルトゥーロ・ベネデッティ=ミケランジェリと思しきこの本の語り手に託されるという現代史のストーリー部分と、ショパンの生きた時代とが絡み合います。映画化されるのか? 毎日新聞12月26日書評欄掲載。
0 件のコメント:
コメントを投稿