2013年5月19日日曜日

◇КНИГА(書籍情報)ユーラシア・ブックレット№181~185


630円という廉価で5冊ずつ年4回で刊行されていたこのシリーズも、840円に値上げされ、刊行回数も減っている(年2回?)ので、久々に刊行予定のニュースを目にすると、ひときわ感動します。

『ミステリとしての『カラマーゾフの兄弟』 スメルジャコフは犯人か? ユーラシア・ブックレット№181
高野史緒著東洋書店2013525日刊行840ISBN9784864591102

『二一世紀ロシア小説はどこへ行く 最新ロシア文学案内 ユーラシア・ブックレット№182
ボリス・ラーニン著貝澤哉訳東洋書店2013525日刊行840ISBN9784864591119

『日本文学 ロシア人はどう読んでいるか ユーラシア・ブックレット№183
坂庭淳史著東洋書店2013525日刊行840ISBN9784864591126
 
『令嬢たちの知的生活 18世紀ロシアの出版と読書 ユーラシア・ブックレット№184
中神美砂著東洋書店2013525日刊行840ISBN9784864591133
 
『住宅貧乏都市モスクワ ユーラシア・ブックレット№185
道上真有著東洋書店2013525日刊行840ISBN9784864591140


★今回の5冊は文学系が多いですね。一番に読んでみたいのは№184でしょうか。『令嬢たちのロシア革命』とか、“令嬢”という言葉に弱いもので。

★№181は昨年『カラマーゾフの妹』で江戸川乱歩賞を受賞された高野史緒さんによる、文字通りミステリーとして『カラマーゾフの兄弟』を読み説くもの。同受賞作においても、フョードル殺害犯をスメルジャコフとする説の矛盾を突いていました(犯行動機の面はひとまず置いておくとする)。

NHKTVロシア語講座講師の貝澤哉先生が訳された最新ロシア文学についてのブックレットも早く読みたい(この類の本、例えば岩本和久先生の『トラウマの果ての声―新世紀のロシア文学』などは、いち早く読んでは、挙げられている本が日本語になかなか訳されずに悔しい思いをするのだけれど)。

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