2016年8月7日日曜日

◆КНИГА『マイダン革命はなぜ起こったか ロシアとEUのはざまで』

冒頭で著者が書いているように「私的ウクライナ論」で、当地の政治家や住民に会って話しました、というのが主なので、学術的な分析はない。なので、期待していたものとはかなり違った。
本にしなくてもブログやツイッターで充分なのでは?

「EURO2012の栄光と挫折」という章の見出しに、あれって栄光なの??と驚いたが、開催国でありながらグループリーグ敗退というウクライナ代表の話ではなかったのだね。
インフラ整備の話。(それもポーランドと比較してもUEFAや参加国の関係者を散々苛立たせるような遅延ぶりで「整備」と言ってよいのかと思うけれど。)
「今から考えてみると、ヨーロッパ最大のスポーツイベントを成功させ、欧州の一人前の国に認められたという感覚は、実は幻想で後にEU加盟への過大な期待を持たせただけではなかっただろうか。」云々。

まあ、無論今のウクライナでユーロが開催できるとは到底思えず、最初で最後の絶妙の機会だったということなのだろうけど、肝心のウクライナ代表の出来があれだったので、栄光とか成功とか、そういう言葉から程遠い気がしていた。

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