表紙の画像が出なくて残念。これまでの未知谷のチェーホフ・コレクションが並んでいて心ときめく。栗毛色の犬がじっとこちらを見つめる『カシタンカ』、ザトゥロフスカヤの描く墨絵のように力強く内省的な『ロスチャイルドのバイオリン』『モスクワのトルゥブナヤ広場』、何度も何度も読み返す『大学生』『たわむれ』『ワーニカ』、小さな三部作『すぐり』『恋について』『箱に入った男』 これらの刊行に、訳やプロデュースで関わってこられた児島宏子さんが、チェーホフさんに話しかけながら作品を語っていくエッセーだ。
現代ロシア文化の大家たち、ノルシュテイン、ソクーロフ、それに日本が誇るパペットアニメーションの巨匠川本喜八郎とのエピソードも惜しげなく語られる。ウンベルト・エーコまで登場する!
限りなく贅沢な小品群だ。
逸る気持ちを抑えながら、じっくり読もう。何度も何度も。
私もチェーホフさんに呼び掛けながら。
現代ロシア文化の大家たち、ノルシュテイン、ソクーロフ、それに日本が誇るパペットアニメーションの巨匠川本喜八郎とのエピソードも惜しげなく語られる。ウンベルト・エーコまで登場する!
限りなく贅沢な小品群だ。
逸る気持ちを抑えながら、じっくり読もう。何度も何度も。
私もチェーホフさんに呼び掛けながら。
それにしても、チェーホフはいくら語っても語りつきない。 誰もが「私のチェーホフ」を語りたがる。
上段左から『ワーニカ』『カシタンカ』『チェーホフさん、ごめんなさい』『すぐり』
川本先生の『チェコ手紙&チェコ日記』
中段『大学生』
下段左から『たわむれ』『ロスチャイルドのバイオリン』『少年たち』『可愛い女』