「汽車はふたたび故郷へ」公開記念
オタール・イオセリアーニ映画祭2012
2/4(土)~2/10(金) オーディトリウム渋谷
★最新作「汽車はふたたび故郷へ」«Шантрапа»が2/18から公開されるのに合わせての旧作7本の上映。しかし、一番の傑作である「落葉」«Листопад»の上映なし。残念だ。フランスに渡ってからのものよりグルジア時代の作品の方が100倍好き。
★「汽車はふたたび故郷へ」«Шантрапа»については昨年11月18日に書きました。
①「四月」«Апрель»1962年ソ連2000年復元版
★台詞なしの素敵な小品(46分)。天才はデビュー作から天才なのだ。
②「歌うつぐみがおりました」«Жил певчий дрозд»1970年ソ連
★この作品の主人公ギアは後の「月曜日に乾杯!」「ここに幸あり」のヴァンサンの原型。
③「蝶取り」«Охота на бабочек»1992年フランス・ドイツ・イタリア
★ここに現れる日本人はかなり変(自転車に乗っている姿は中国人か!なのですが)。ラストの漢字には絶句。日本はバブル真っただ中、世界中のお城を買いまくっていたのです。完全に昔話。
④「群盗、第七章」«Разбойники, глава VII»1996年フランス・スイス・イタリア・ロシア
★俳優が一人数役演じるのがパラジャーノフの「ざくろの色」とかモスクワのフォメンコ工房の劇みたい。内容はこてこてグルジアなので、歴史の予習をして臨もう。
⑤「素敵な歌と舟はゆく」«Истина в вине»1999年フランス・スイス・イタリア
★この作品からお孫さん登場。
⑥「月曜日に乾杯!」«Утро понедельника»2002年フランス・イタリア
★イタリア万歳!とはいえ、リフレッシュ休暇が終われば労働者は再び仕事に向かうのであった。
⑦「ここに幸あり」«Сады осенью»2006年フランス・イタリア・ロシア
★イオセリアーニってロシア嫌いを口走っている割にロシア資本入りの映画を作っている。エイゼンシュテイン嫌いと言いながら講義では「ポチョムキン」をお手本に提示したりしているらしいし。言行不一致なところもイオセリアーニだ。