2022年5月15日日曜日

映画の学校 幸福/ボリシェヴィキ国におけるウェスト氏の異常な冒険/精神の声

 アテネ・フランセシネマテーク 映画の授業2022

5/24(火)~6/4(土) 御茶ノ水・アテネ・フランセ文化センター

レフ・クレショフ監督「ボリシェヴィキ国におけるウェスト氏の異常な冒険」1924年

《Необычайные приключения мистера Веста в стране Большевиков》


アレクサンドル・メドヴェドキン監督「幸福」1934年

《Сыастье》


ロシア出身のオルガ・バクラノヴァ出演「紐育の波止場」1928年アメリカ

《Пристани Нью-Йорка》


アレクサンドル・ソクーロフ監督「精神の声」1995年

《Духовные голоса》

2018年5月6日日曜日

徹底抗戦都市モスクワ 戦い続ける街を行く!

徹底抗戦都市シリーズ化して欲しい。
サンクト=ペテルブルグ(レニングラード)、そしてオデッサ。

イラストが萌え系で好みじゃなかったけど、当世これじゃないと売れないのかな?
内容は充実(軍事的なことは殆どわけわからないけど)、博物館など施設の紹介は詳細で、交通機関の乗り方まで丁寧に説明されていた。
軍事関係のものは好きな人は好きでそういう人も多いだろうけど、実際行ってみると近づきがたい。そういうのを工夫してフレンドリーに(かといって安易に流れないようにして)解説している貴重な一冊、しかも持ち歩きにも便利そうなハンディタイプ。なかなかですね。

2017年7月17日月曜日

◆ВЫСТАВКА セルゲイ・ポルーニン写真展 

セルゲイ・ポルーニン写真展『ビギニング・オブ・ジャーニー』 
写真/ハービー・山口
7/15(土)~7/23(日)11:00~20:00
GALLERY X BY PARCO ←こちら、行ってみたら元シネマライズの建物だった。


映画「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」のポルーニンを撮ったハービー・山口さんの写真展

この時間に行くとサイン会だというのは知っていて、混んでいて自分が写真撮るのに邪魔かも(接写でなければ撮影可です)、みたいな勝手なことを考えていたら、時間になるのにその気配がなく、自由に鑑賞できていた。



 




結構人の入りはいいんですが、邪魔にはならないくらい。

すると、いきなり気のいいおじさん風の男性が、すらっとした外国人男性と共に立って、話し始めたのですが、実はこの方がフォトグラファーのハービー・山口さんでした。並んでいた男性は、ポルーニンと共演したイタリア人ダンサーのダニエルさん(今日まで東京で公演していて、これから日光に行くのだそうだ)。
おふたりは貴重な時間急遽ミニトークを披露してくださった。

ダニエルさん(奥)を紹介するハービーさん(手前)
「彫刻みたいでしょ?」
ははあ、そのとおりでございます。
ポルーニンのようなスラヴ系の儚い危うげな美しさとは異なる、狂いのないがしっとした彫像が命を得たような美形で、会場騒然?!

ダニエルさんの左の写真にはご自身が写っている。
紫の衣装をつけた兵士?(これ、スパルタークですよね?)



自らインタビューし、通訳もこなすハービーさん 

スマホで自撮りするハービーさん

続いて自撮りするダニエルさん
フルネームが知りたい。

会場出たところで、跳躍してくださったのだけど
何せ一瞬のことで(もう一回してくださったから二瞬だけど)
その瞬間は撮れず
跳躍シーンはこちらで→

 
 
付記
さらに、渋谷では、チャコット渋谷本店で、7/31まで劇中写真が1階~2階の階段に展示されています。
ごく若い時の写真だと思われるけれど、「海賊」?の衣裳か、一瞬マラーホフかと見まがうようなショットがあり、さらにもう少し上がると「ウラジーミル・マラーホフ様」ご自身の写真もあるという(「様」をつけるのはご来店なって場合のようです。)
GALLERY X BY PARCO からほんの数分ですので、是非お運びくださいな。

2017年7月16日日曜日

◆КИНОФИЛЬМ ダンサー、セルゲイ・ポルーニン

今年の元旦、ツイッターでアップリンク配給のこの映画公開を知る。

ポルーニンの映画はドキュメンタリーなんだな。一瞬東京国際映画祭で観た「天才バレエダンサー~」が公開決まったのかと思った。>あけましておめでとうございます -  | UPLINK http://www.uplink.co.jp/news/2017/47238  @uplink_jpさんから

そのときの感想

#東京国際映画祭 「天才バレエダンサーの皮肉な運命」 とにかくロシア人観客の反応が凄い



そして、昨日、セルゲイ・ポルーニンのドキュメンタリー映画、新宿武蔵野館で初日初回を観た。

パンフレット
チケット
チケットホルダー(前売りについていた)
初日プレゼントのバレエ・ジュレ

ポルーニンは、ヌレエフっていうよりマラーホフという感じ

お父さんはガルマシュみたいな俳優風でカッコいいし、お母さんは教育ママの昔より現在の方がきれい。

そりゃ天才は悩むよね。
芸術のためにも、プライベートな事でも。

家族との問題(学費を稼ぐために、父や祖母が外国に出稼ぎに行き、果てに両親は離婚)も別に彼だけってわけではない。
(旧ソ連圏では離婚は決して珍しいことではないんだけどね。子どもの才能を伸ばすために親元から離れた都市の学校にやることも当然といえば当然なわけで、オセチア出身の”ロシアの至宝”アラン・ザゴエフなんぞを思い起こしていた。)
でも、自分の才能をまずは愛する人たちの幸せのために捧げたいと素朴に思っていたのだろうに、逆に一家離散になってしまったことに、彼はいたく傷ついた。
こういうところが彼の個性なのだろう。

ポルーニン、最初からモスクワとかピーテルに行ってロシア式に学んでいたら、こんな風じゃなかったよね。
観ていてつくづく動きのしなやかさがロシア人ダンサーのそれだなと思うのだが。
それこそゼレンスキーのようになっていたかも。
(ゼレンスキーみたいにコミカルな役もやっているのだろうか?やって欲しい。)
少なくとも、故郷(ヘルソン~映画「ひまわり」の撮影地だったともいわれるウクライナ南部の都市)にずっと帰れないということはなかったのではないか。
でも、お母さんは息子の修行先としてキエフの次にはボリショイやワガノワを考えないわけはないから、そうならなかったのは、願書を出しまくったバレエ学校のうち合格したのがロンドンのロイヤル・バレエ団で、ボリショイやワガノワなどは合格しなかったか条件がロイヤルバレエ団ほど良くなかったのか、なのかもしれない。

天才ダンサーの身体表現の妙と努力の一端を示すドキュメンタリーとしては中途半端だったかもしれない。
なぜドラッグに頼るのか?等彼の内面に迫るものではない以上(家族の問題には深く踏み込めないのだろうが)、もっともっと舞台を見せてダンスを堪能させてほしい。

ただ踊ることが楽しかったという少年時代の映像は、今観ると痛々しい。

非凡な才能を持つダンサーの苦闘。美しい肢体(パヴリュチェンコと同様いくら美形でもタトゥーは許しがたいとコンサバな私は思うわけだが)が超絶の身体能力と感情表現を繰り広げる。のだけれど、それがドラッグに頼ってのものとなると(冒頭で示される)魅力も減じる。
苦悩の中身もその実を孤高の天才は示さない寂しさ。

華麗な舞台の裏にあるタレントの生活を覗くというスタイルのドキュメンタリーはたぶん今までにもいろいろあって、正統派のロパートキナの場合だと、ひたすら美の世界に酔えたのだが、彼は「大丈夫か?」「これからどうなる?」「世話になった人を裏切って自分も傷つくのでは?」「お父さんと思いっきり抱き合ったか?」等々いろいろ心配なまま終わった。
こんなだったら、ただただ彼の舞台を映して彼の踊りを堪能して陶然としたかったと思いつつ、彼の行く末に幸があり続けるように祈ってやまない。
やっぱりパヴリュク似だと思う。


 
新宿武蔵野館・Bunkamuraル・シネマで上映

2017年5月14日日曜日

不肖の教え子なので買った黒田本『初級ウクライナ語文法』

黒田龍之助先生の新著『初級ウクライナ語文法』買ってきた。もし再びウクライナに行くことがあったらちょっと真面目に勉強するかもしれないが、どちらかというとサッカーとかで調べたいときの索引用って感じかな。というわけで当面あまり真面目にトレーニングしそうにないが先生の印税の一助になればと

2017年5月5日金曜日

猫グッズいっぱいの大エルミタージュ美術館展 

六本木の大エルミタージュ展、なんかオールドマスターとやらの絵を鑑賞したっていうより、ミュージアムショップで猫グッズ買いまくり!という印象の、しかし充実の一日だった。
絵の方はペテルブルグに行った時に一応観ているんじゃないか?
レンブラントは別として、ルーベンスあたりになると大きな宗教画が無造作っぽくこれみよがしにばんばん並んでいる中で、大作慣れして惰性のようにして通り過ぎるようになってしまうのだが>広すぎるエルミタージュ
 
 的には、ざっと見たところ、犬の絵は多いです。23作品かな?
対して猫の絵は思いのほか少なくて、ブールの「猫の頭部の4つの習作」とルイ・ル・ナン「祖母訪問」の二つだけか?
(なのにあの猫グッズの多さは??)
あと猛猫がもう1頭。
聖書絡みの絵ってことで羊や驢馬は割と多いです。
 
大エルミタージュ展で爆買いした殆どは猫グッズ。トートバッグ、オーナメント型紅茶缶、手帳、猫型猫絵本。
 
 一番のお薦めは猫型猫絵本。マルシャークの『猫のおうち』はないが、チュコフスキーやジュコフスキー、ダーリらの猫の詩と可愛い!猫の絵で見開き2頁ずつ。
 
 
でもトートの訳が怪しい。すべての橋がオープン→跳ね橋が上がって向こう岸に行けない 賢い猫もピーターが好き→インテリ猫達もピーテル好き
 
エルミタージュ(本物、今回のエルミタージュ展では残念ながら売っていなかった)で買った猫絵ガイド本、
 
表紙のこの猫(歌川国芳の「猫飼好五十三匹」の鞠子さん)のトートも売っていて、もちろん欲しかったが、肉球でもトート何枚も買っていて、そろそろ家がトートだらけなので残念断念。
上記のピーテル大好きバッグと鞠子さんバッグはペテルブルグの会社制作。
あと、画家の名前のキリル文字表記のトートは展覧会オリジナルだと思われる。
 
このガイド本には、今回会えた「祖母訪問」の猫、ちゃんと載っていた。
エルミタージュのミュージアムショップには、私は買わなかったけど、これの犬版、つまり犬絵ガイド本もある。持っていたら今回重宝したね。
 
他にはカタログ(分厚い、重い)、ポストカード(鳥のコンサート)、ペテルブルグの記念碑チョコ、チェブラーシカのマスキングテープ。
 
 
 

2017年4月17日月曜日


文学者の主にスキャンダルを羅列してある感じ。大学の講義の「脱線」の材料の集積だという。
こういう授業は聞いていたら苦痛だろうなあと読みながら思った。こういう先生の講義をとっていなくてよかった!とっていたら、ロシア文学を好きになる事はなかっただろう。
まあロシア人自体がこの手の裏話が好きなのかもしれないが…私は嫌いなので。

2017年4月16日日曜日

クリロフ事件


帝政ロシア下の高官暗殺者の一人称語り。
どうもサヴィンコフ(ロープシン)の『蒼白き馬』に重ねてしまう。
高官クリコフも暗殺者レオン・Mも行動も思考も、本物のテロリストであるサヴィンコフと比較するとまだまだ甘いなという気はする。ネミロフスキーは亡命者であってこのあたりの切実感は希薄だし、Mがクリコフに近づく経緯も都合よすぎるのがちょっと。

そういうのがあるにせよ、おもしろく読める。
アンリ・トロワイヤの歴史小説程度には。

しかし、ロシアの人名・地名が妙にフランス風に訳されていて、最初のうちはどうにも居心地悪かった。
特にピエール・エ・ポール監獄には大いに吹いた。
ペトロパヴロフスク要塞というのが一般的だろう、ペトロパヴロスキーとかペトロパヴロフカヤとかバリエーションはあるが。ピエールとかやめてくれ。

ロシア革命 破局の8ヶ月


2017年4月2日日曜日

名画を語る猫様(ミャウズ)

作者はペテルブルグ在住の女性アーティストと愛猫。

冒頭のこの本の(これらの作品の)成り立ちが書かれている部分はよかった。が、各作品の解説は余計に感じる。絵だけで愉しめ、原作の明記、原作について画家・制作年・所蔵(トレチヤコフとか個人蔵とか)みたいなことの索引があればいい。まあ有名な絵ばかりだから調べればすぐわかるんだけどね。
ロシアの人名でウラジミールとか定番の残念訳も散見。
むしろ、ロシアでロシア語版購入する方が勉強になったかと考え始めている。家族には好評、楽しめる。

2017年3月27日月曜日

聖者伝の形を取りながら、ソ連の市民の生活までちらりと見せる、なかなかに魅力的な本。超大型新人というのも伊達じゃないね。 主人公、迷える修行者ではあっても、所謂聖愚者ユーロジーな感じはあまりしなかった。手元に置いて何度でも愛読するつもりだ。
『シベリアの掟』以来の傑作で、知人にも大いに薦めたい。

2017年2月24日金曜日

◆КИНОФИЛЬМ Жара????

今日、ロシア文化フェスティバル in Japan 日本組織委員会から郵便物が届き、今年のフェスティバルの公式カタログとフライヤーだったんだけど。
今頃、2/18,19のサンクトペテルブルグ マールイ・ドラマ劇場「たくらみと恋」のフライヤーを送ってこないでよ!!
都合がつかなくて、観に行けず、悲しんでいたんだから。
傷口に塩を塗られるような思いだわ。

その他にも、もう終わった公演や上映が。
例;K's Cinemaのタルコフスキー特集、今日まで。

そんな中で一番心惹かれたのは、まだ詳細がわからないのだが、
インターネット映画館デジタルスクリーンオープン記念企画
現代ロシア映像作品展

2017年春開催予定 上映予定作品の中に、”ЖАРА”がある!
アルトゥール君が!
アルトゥール・スモリヤニノフ君が、右端に映っている!
若い。
(今から10年以上前だから当たり前だ。)

ひとまずは以上!

2017年1月24日火曜日

◆ВЫСТАВКА ロマノフ王朝展

土曜日の仕事の後、東洋文庫ミュージアムにロマノフ王朝展観に行った。



有名な皇帝達は漫画っぽいイラストでざっくり解説。


でも有名ではない人達はほぼ無視(系図だけ)ですね。文献とか所蔵していないからだろうけど。

一方、ニコライ一世のこの書かれようは…

東洋文庫は撮影可なのでばしばし写真や動画撮った。途中で上坂さんの元気なナレーションが入る。大エルミタージュ展のキャラクター、エカ様※も随所に登場。勿論チェブもいる。←受付のみ アリョンカチョコは品切れになりそうだった 。


オリエントルームにジュール・ヴェルヌの小説『ミハイル・ストロゴフ』が展示されていた。面白そう。日本語訳(『皇帝の密使ミハイル・ストロゴフ 』)読んでみよう。


1月21日の劇団銅鑼「彼の町」プレイベント「現代社会とチェーホフ」でも話題になったチェーホフ転機の書『サハリン島』も!



※エカ様=エカテリーナ二世 普通こうは略さないけどね。






2016年12月3日土曜日

若きグルジアの日々

12/17(土)~岩波ホールで公開される、グルジア人監督オタール・イオセリアーニのフランス映画「皆さま、ごきげんよう」"Зимняя песня"公開記念に、アテネ・フランセ文化センターで貴重な旧作の上映があります。

オタール・イオセリアーニ監督特集
12/5(月)~12/10(土)

12/5(月)はグルジア時代の作品。
イオセリアーニが彼らしく、心の底からいいと感じられる作品を作っていたのは、70年代まで、つまりグルジアにいた頃。なので、この日のプログラムで網羅できる。

13:20「四月」"Апрель"「落葉」"Листопад"
★「四月」は台詞なしの素敵な小品(46分)。天才はデビュー作から天才なのだ。
16:30「歌うつぐみがおりました」"Жил певчий дрозд"
★この作品の主人公ギアは後の「月曜日に乾杯!」「ここに幸あり」のヴァンサンの原型。
19:00「田園詩」"Пастораль"
★グルジア出身の映画人の中でもイオセリアーニは完全に都会派。なので、都会人の見た田園風景を描いています。
※「四月」「落葉」は二つで1プログラム。
※18:00~はらだたけひでさんのトーク


12/6(火)はフランス移住後の作品群。
13:20「蝶取り」"Охота на бабочек"
★ここに現れる日本人はかなり変(自転車に乗っている姿は中国人か!なのですが)。ラストの漢字には絶句。日本はバブル真っただ中、世界中のお城を買いまくっていたのです。完全に昔話。
15:50「群盗、第七章」"Разбойники, глава VII"
★俳優が一人数役演じるのがパラジャーノフの「ざくろの色」とかモスクワのフォメンコ工房の劇みたい。内容はこてこてグルジアなので、歴史の予習をして臨もう。
19:00「素敵な歌と舟はゆく」"Истина в вине"
★この作品からお孫さん登場。今や親族いろいろ出演させます。
※18:00~宇田川幸洋さんのトーク

12/7(水)
12:40「月曜日に乾杯」"Утро понедельника"
★イタリア万歳!とはいえ、リフレッシュ休暇が終われば労働者は再び仕事に向かうのであった。
15:20「四月」"Апрель"「落葉」"Листопад"
19:00「歌うつぐみがおりました」"Жил певчий дрозд"
※18:00~坂本安美さんのトーク

12/8(木)
13:50「田園詩」"Пастораль"
16:00「蝶取り」"Охота на бабочек"
19:00「群盗、第七章」"Разбойники, глава VII"
※18:00~中原昌也さんのトーク

12/9(金)
13:50「素敵な歌と舟はゆく」"Истина в вине"
16:00「月曜日に乾杯」"Утро понедельника"
19:00「四月」"Апрель"「落葉」"Листопад"
※18:10~古賀太さんのトーク
※注意!「月曜日に乾杯」以降は、チラシ記載の時間から変更になっています。

12/10(土)
13:00「月の寵児たち」"Фавориты луны"
15:10「そして光ありき」"И стал свет"
17:10シンポジウム 沼野充義先生・筒井武文さん・金子遊さん


今回上映されない作品
「トスカーナの小さな修道院」"Маленький монастырь в Тоскане"
「唯一、ゲオルギア」" Грузия одна"
「ここに幸あり」«Сады осенью»
「汽車はふたたび故郷へ」«Шантрапа»

2016年10月21日金曜日

КНИГА『ヒトラーの娘たち ホロコーストに加担したドイツ女性』


戦争に直接関わった女性たちのレポートとしてはアレクシェーヴィチの『戦争は女の顔をしていない』が強烈だが、ナチスの下っ端の職員として、あるいは隊員の妻・愛人として、ホロコーストに関わったドイツの女性たちにスポットを当てた本書は更に衝撃的。ユダヤ人の子どもたちを飴でおびき寄せ、壁に叩きつけて惨殺、或は狩りのように射撃、ジャーマンシェパードに子どもたちを襲わせ子どもたちを引き裂く。
それでもそんな彼女らの殆どは戦後も刑に服することはなかった。終身刑を受けたのはたった一人、それも晩年には釈放された。生き延びた被害者の証言は往々にして証拠不十分とされ退けられている。

256ページ
本書に登場する女性は誰一人として、殺されなければならなかったわけではない。ユダヤ人を殺すことを拒否しても罰を受けることはなかった。

それでも敢えて殺したのは、しかし特別残忍な、人間性を失った異常人格者というわけではなく、ちょっと欲深かったり野心があったりした普通の人で、周囲の雰囲気に流され楽な方に流れた人たちである。
実に多くを考えさせられる。

2016年10月15日土曜日

◆Спектакль今年もあります「12の月のたき火」

人形劇団プーク クリスマス連続公演
12月16日~27日 新宿駅南口・プーク人形劇場『12の月のたき火』

★年末年始の定番プログラム、日本では(たぶん世界的にも)サムイル・マルシャークの『森は生きている』«Двенадцать месяцев»で知られる、継母によって厳寒の森へ花を探しに遣られた娘が幸せを見つけるお話は、人形劇団プークでは、スロヴァキア民話による『12の月のたき火』として上演されます。


プーク人形劇場では、11月3日~27日にチェコのカレル・チャペック原作『ゆうびん屋さんのお話』とステーエフ原作『ひとまねアヒル』、2017年1月2日~5日にロシアのウラジーミル・オルロフ原作『ハリネズミと金貨』(同時公演「スカーフのファンタジー」)も上演される。

大好きなお話。心がぽかぽか暖まる!森の皆が温かく冬を過ごせますように!

オデッサ・コスモス: ◆Спектакль森は生きている/12の月: 年末年始の定番「森は生きている( 12 の月)」 «Двенадцать месяцев» 特集です。 ①劇団仲間公演「森は生きている(十二月物語)」  サムイル・マルシャーク作湯浅芳子訳髙田潔演出  12/23 (水・祝)~ 27 (日)・ ...

2016年10月8日土曜日

◆КИНОФИЛЬМ「こころに剣士を」

フィンランド・エストニア映画
ルーマニア映画「トレジャー」を観に行ったヒューマントラストシネマ有楽町でフライヤー入手

12/24~

2016年10月3日月曜日

КНИГА『私のロシア文学 (文春学藝ライブラリー)』


当初は西洋文学講義のつもりだったというが、お好きで馴染みのロシア文学講義に。それを講義口調のまま書籍化。なので、読みやすい。
著者(ロシア文学専門ではない)の好みがかなり色濃く出ているので、ブーニンについては非常に説得力がある反面、ブルガーコフあたりは苦しい。

2016年10月2日日曜日

◆КНИГА『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』


一人一人の人生が重たいが、救われる明るさがある。
特に最後のカザフスタン住まいのロシア人、訪ねてくる日本人同窓生を寮歌をずっと歌って待っていてくれたり、若者の応援に乗り出したりと、心温まる。
読んでよかった。
記憶し、伝えていくべき歴史だ。
(けれど、この本が出たことによって、身に何らかの不幸が降りかかる人がありませんように、と祈る。)

「建国大学は徹底した『教養主義』でね」と百々は学生に語りかけるような口調で私に言った。「在学時には私も『こんな知識が社会に役に立つもんか』といぶかしく思っていたが、実際に鉄砲玉が飛び交う戦場や大陸の冷たい監獄にぶち込まれていた時に、私の精神を何度も救ってくれたのは紛れもなく、あのとき大学で身につけた教養だった。」(101p)
この言葉は大切にしたい。