2012年7月15日日曜日

◇ВЫСТАВКА(展覧会情報)絵本原画展



7/7(土)~8/26(日) 新宿西口・損保ジャパン東郷青児美術館

★上井草のちひろ美術館・東京は世界で初めて絵本原画を収集した美術館だそうで、安曇野ちひろ美術館のコレクションも含め、いわさきちひろの原画約25点、日本の絵本画家(赤羽末吉・長新太・武井武雄・井上洋介(『おだんごパン』の画家)など)及び世界各国の画家(25カ国52名)の絵本原画や資料、邦訳出版された絵本が今回の展覧会で展示されています。

★ちひろ美術館においては、ロシアをはじめとする“東ヨーロッパ”諸国は早くから「絵本大国」と位置付けられてきました。今回出品されたものの中で旧ソ連諸国の画家たちの作品及びロシアを題材にするなどの関連作品は以下のとおりです。

*ボロルマー・バーサンスレン(モンゴル)『チェスをする少年』2004
 原語はモンゴル語ですが、この時期にしてキリル文字表示Эрдэм сурсан хуу
*ジョン・バーニンガム(イギリス)『バラライカねずみのトラブロフ』1964
 邦訳あ(童話館出版1998年)
*タチヤーナ・マーヴリナ(ソ連/ロシア)「フロール・スコベイエフの喜劇」の緞帳の下絵(1960年)
*エヴゲニー・ラチョフ(ソ連/ロシア)『マーシャとくま』(1965年)
 邦訳(福音館書店1963年)←絵本制作年より古いのはなぜだろうか?
*ボリス・ディオドロフ(ソ連/ロシア)『雪の女王』
*ハンヌ・タイナ(ソ連(カレリア)/フィンランド)『女の子と木と鏡』(1988年)
*スタシス・エイドリゲヴィチュス(リトアニア/ポーランド)『氷の精』(1979年)
*出久根育(日本)『マーシャと白い鳥』(2005年)
 邦訳(偕成社2005年)。

★上記の作品の一部はで観ることができますが、PC画面で観るのと原画を観るのとでは大違い。ぜひ実際にご覧になってください。

★ちひろ美術館には上記の他にマイ・ミトゥーリチ、ヴィクトル・ドゥヴィードフ、ニキータ・チャルーシン、ニコライ・ポポフ、ユーリー・ノルシュテイン&フランチェスカ・ヤールブソワの作品が収蔵されています。

2012年7月11日水曜日

◇КИНОФИЛЬМ(映画情報)ルシアン・ガーリー・ムービーズ!


ロシア映画のいま(エイゼンシュテイン・シネクラブ7月例会)

2012714日(土)18:15
文京シビックセンター4階会議室A(春日/後楽園)

★アンナ・メリキャン監督作品「ルサルカ」上映と最近のロシア映画についてのレポート(講師:井上徹)。


「ルサルカ 水の精の恋」«Русалка»
アンナ・メリキャン監督2007

★アンデルセンの童話『人魚姫』を元にしているのだろうか?200269日、ワールドカップでロシア代表が日本に負け、モスクワでフーリガンたちが暴れまわったという実話を挟みながらも、その日に18歳の誕生日を迎える超能力少女の悲恋を、コミカルに怪しげにガーリーに描きます。同じタイトルでも、アレクサンドル・ペトロフのアニメーション映画とは全然違う!

★ヒロインの恋の相手を、「ピーテルFM«Питер FM»や「宇宙を夢見て」«Космос как предчувствие»や「ラフマニノフ ある愛の調べ」«Ветка сирени»に出演のエヴゲニー・ツィガーノフが演じます。かなり嫌なタイプの商売人です。私が贔屓にしているアルトゥール・スモリヤニノフはお客役でカメオ出演。

★サッカーネタがあるので、オデッサ・スタジオレビュていので、よろしかったらご覧ください。