2017年4月16日日曜日

クリロフ事件


帝政ロシア下の高官暗殺者の一人称語り。
どうもサヴィンコフ(ロープシン)の『蒼白き馬』に重ねてしまう。
高官クリコフも暗殺者レオン・Mも行動も思考も、本物のテロリストであるサヴィンコフと比較するとまだまだ甘いなという気はする。ネミロフスキーは亡命者であってこのあたりの切実感は希薄だし、Mがクリコフに近づく経緯も都合よすぎるのがちょっと。

そういうのがあるにせよ、おもしろく読める。
アンリ・トロワイヤの歴史小説程度には。

しかし、ロシアの人名・地名が妙にフランス風に訳されていて、最初のうちはどうにも居心地悪かった。
特にピエール・エ・ポール監獄には大いに吹いた。
ペトロパヴロフスク要塞というのが一般的だろう、ペトロパヴロスキーとかペトロパヴロフカヤとかバリエーションはあるが。ピエールとかやめてくれ。

ロシア革命 破局の8ヶ月


2017年4月2日日曜日

名画を語る猫様(ミャウズ)

作者はペテルブルグ在住の女性アーティストと愛猫。

冒頭のこの本の(これらの作品の)成り立ちが書かれている部分はよかった。が、各作品の解説は余計に感じる。絵だけで愉しめ、原作の明記、原作について画家・制作年・所蔵(トレチヤコフとか個人蔵とか)みたいなことの索引があればいい。まあ有名な絵ばかりだから調べればすぐわかるんだけどね。
ロシアの人名でウラジミールとか定番の残念訳も散見。
むしろ、ロシアでロシア語版購入する方が勉強になったかと考え始めている。家族には好評、楽しめる。

2017年3月27日月曜日

聖者伝の形を取りながら、ソ連の市民の生活までちらりと見せる、なかなかに魅力的な本。超大型新人というのも伊達じゃないね。 主人公、迷える修行者ではあっても、所謂聖愚者ユーロジーな感じはあまりしなかった。手元に置いて何度でも愛読するつもりだ。
『シベリアの掟』以来の傑作で、知人にも大いに薦めたい。

2017年2月24日金曜日

◆КИНОФИЛЬМ Жара????

今日、ロシア文化フェスティバル in Japan 日本組織委員会から郵便物が届き、今年のフェスティバルの公式カタログとフライヤーだったんだけど。
今頃、2/18,19のサンクトペテルブルグ マールイ・ドラマ劇場「たくらみと恋」のフライヤーを送ってこないでよ!!
都合がつかなくて、観に行けず、悲しんでいたんだから。
傷口に塩を塗られるような思いだわ。

その他にも、もう終わった公演や上映が。
例;K's Cinemaのタルコフスキー特集、今日まで。

そんな中で一番心惹かれたのは、まだ詳細がわからないのだが、
インターネット映画館デジタルスクリーンオープン記念企画
現代ロシア映像作品展

2017年春開催予定 上映予定作品の中に、”ЖАРА”がある!
アルトゥール君が!
アルトゥール・スモリヤニノフ君が、右端に映っている!
若い。
(今から10年以上前だから当たり前だ。)

ひとまずは以上!

2017年1月24日火曜日

◆ВЫСТАВКА ロマノフ王朝展

土曜日の仕事の後、東洋文庫ミュージアムにロマノフ王朝展観に行った。



有名な皇帝達は漫画っぽいイラストでざっくり解説。


でも有名ではない人達はほぼ無視(系図だけ)ですね。文献とか所蔵していないからだろうけど。

一方、ニコライ一世のこの書かれようは…

東洋文庫は撮影可なのでばしばし写真や動画撮った。途中で上坂さんの元気なナレーションが入る。大エルミタージュ展のキャラクター、エカ様※も随所に登場。勿論チェブもいる。←受付のみ アリョンカチョコは品切れになりそうだった 。


オリエントルームにジュール・ヴェルヌの小説『ミハイル・ストロゴフ』が展示されていた。面白そう。日本語訳(『皇帝の密使ミハイル・ストロゴフ 』)読んでみよう。


1月21日の劇団銅鑼「彼の町」プレイベント「現代社会とチェーホフ」でも話題になったチェーホフ転機の書『サハリン島』も!



※エカ様=エカテリーナ二世 普通こうは略さないけどね。