2014年4月8日火曜日

◇КИНОФИЛЬМ(映画情報)いつもにもましてクラシックス

6/7(土)~6/20(金) オーディトリウム渋谷「ソヴィエト・フィルム・クラシックス」

ソヴィエト映画というだけでもはや古典と言えるのではないか、ということはともかく、70~80年代中心のラインナップ。15あった各共和国のエスニック作品もたっぷり。
全30作品だが、今回はそのうち10作品を紹介し、残りは後日ぼちぼちとする予定。
(5本追加し、あと15本です。)
(さらに5本追加し、あと10本です。)


①「長い見送り」«Долгие проводы»
キーラ・ムラートヴァ監督1971年オデッサ劇映画スタジオ(ウクライナ)

★「ソ連・ロシア映画」だと意識して観に行った最初の作品だった(←子どもの頃無意識に観ていたカチャーノフとかのアニメーションはカウントしない)。ムラートヴァは実はかなり異色の映画監督なのだが、最初に観たのがこれだったので、なかなか素敵じゃないかと思ったのが今となっては懐かしい。

 
②「猟人日記/狼」«Бирюк»
ロマン・バラヤン監督1977年ドヴジェンコ記念キエフスタジオ(ウクライナ)

★有名なイヴァン・トゥルゲーネフ『猟人日記』中の短編『狼』を原作にしているが、ラストは変えている。ソ連時代の文芸映画にはほとんど外れはないが、これもかなりの佳作。


③「灰色の石の中で」«Среди серых камней»
キーラ・ムラートヴァ監督1983年オデッサ劇映画スタジオ(ウクライナ)

★かつてバウスシアターにて「金色の雲は宿った」との2本立てで観て、ぼろぼろに泣いた作品。原作はウラジーミル・コロレンコ『悪い仲間』(岩波文庫に邦訳あり)。

 
④「青春賛歌」«как молоды мы были»
ミハイル・べリコフ監督1985年ドヴジェンコ記念キエフスタジオ(ウクライナ)

★未見です。

 
⑤「ロンリー・ウーマン」«Одинокая женщина желает познакомиться»
ヴャチェスラフ・クリストフォーヴィチ監督1986年ドヴジェンコ記念キエフスタジオ(ウクライナ)

★イリーナ・クプチェンコ主演、エレーナ・ソロヴェイ等出演。「貴族の巣」で可憐なヒロインを演じたクプチェンコが所謂“オールド・ミス”(但し“実は魅力的な”という仕掛けあり)を演じるようになったか、という感想を持ったものだった。


⑥「宿なしレオニード」«Бич божий»
オレーグ・フィアルコ監督1988年ドヴジェンコ記念キエフスタジオ(ウクライナ)

★未見です。

 
⑦「スタフ王の野蛮な狩り」«Дикая охота короля Стаха»
ヴァレーリー・ルビンチク監督1979年ベラルーシフィルム(ベラルーシ)

★原作はウラジーミル・コロトケヴィチの同名の小説で、黒田龍之助先生はかつて「日本語訳をする本を一冊選べと言われたら迷わず『スタフ王』!」とおっしゃっていました。原作者自ら映画製作にかかわっており、橇遊びのシーンを観るだけでも価値のある、それはもう美しい映画!杉浦かおりさんによれば、「スリーピー・ホロウ」はこれのリメイクだと言う。

 
⑧「炎628」«Иди  и смотри»
エレム・クリモフ監督1985年ベラルーシフィルム、モスフィルム

★星の数ほどある戦争映画の中でも、ハティニの虐殺を描いたこれが間違いなく一番恐ろしい。観ていて腐臭が漂ってくる映画はこれしかない。辛くても、一生に一度は絶対に見るべき映画。但しデートには向かない(経験者談。帰路終始沈黙であった)。主人公フリョーラ役のアレクセイ・クラフチェンコは、その辺のちょいワル少年風でいい味を出していたものの、到底役者には向かないだろうと思ったのに、今ではいっぱしのアクション俳優になっていかがわしい戦争もの(要するに好戦的な作品)やなんかに出演している。世の中わからないものです…。


⑨「タシケントはパンの町」«Ташкент – город хлебный»
シュフラト・アッバーソフ監督1969年ウズベクフィルム(ウズベク)

★中央アジア映画祭(1996年頃)で最初に観た作品ではなかったか。えらく暗いなあという印象を持ったのと、当時はソ連初期の大規模飢餓について全く知識がなかったので、なぜこんなに人々が餓え苦しんでいるのかわからず、眼前のスクリーンに映し出される光景に戸惑った。原作はジュブナイルで、邦訳もある(アレクサンドル・ネーベロフ作、自伝的な物語だという)。数年前に破産した理論社の本(「10代の本セレクション」シリーズ)なので、入手は難しいかもしれないが、図書館で探してみてください。
 

⑩「恋するものたち」«Влюбленные»
エリヨル・イシムハメドフ監督1969年ウズベクフィルム(ウズベク)

★主演のロジオン・ナハペートフはニキータ・ミハルコフ監督の「愛の奴隷」やセミョーン・アラノヴィチ監督「トルペド航空隊」などにも出演している二枚目俳優。亡命ギリシャ人の学友が当時の独裁政権下の祖国に帰っていくというエピソードも印象に残った。2004年に続編が製作されていて、ナハペートフら主要メンバーは勿論出演している。


⑪「七発目の銃弾」«Седьмая пуля»
アリ・ハムラーエフ監督1973年ウズベクフィルム(ウズベク)

★「バスマチ」と呼ばれるムスリム系の反ソヴィエトの叛乱を背景にしたアクション映画。「光と影のバラード」とは違ったアジアの香りのソヴィエト・ウェスタン(といってもイースタンになるが)。

 
⑫「戦争のない20日間」«Двадцать  дней без войны»
アレクセイ・ゲルマン監督1976年レンフィルム

★従軍記者がタシケントで過ごす休暇。再会と別れ。原作は従軍記者出身のコンスタンチン・シーモノフ『ロパーチンの手記より』。渋い。

 
⑬「灰色の狼」«Лютый»
トロムシ・オケーエフ監督1973年カザフフィルム(カザフ)

★原作はカザフの科学者にして作家ムフタル・アウェーゾフの短篇小説「灰色の恐しきもの」。しかし、監督のオケーエフ並びに主人公の叔父に扮するシュイメンクル・チョクモロフ(黒澤明監督「デルス・ウザーラ」にも出演)はキルギス人。

 
⑭「白い鳩」«Чужая белая и рябой»
セルゲイ・ソロヴィヨフ監督1986年カザフフィルム(カザフ)

★原作はボリス・リャホフスキー『他人の白い鳩と斑の鳩』。ソロヴィヨフはモスフィルムの監督だが、自分の世代に愛をこめてカザフフィルムで撮っている。「戦争と平和」のナターシャでデビュー、イタリア映画「ひまわり」でも知られるリュドミーラ・サヴェーリエヴァが主人公の父の憧れの女性という役どころで出演している。鳩を飼う話って、イサーク・バーベリの短編にもあったんじゃないかな。

 
⑮「僕の無事を祈ってくれ」«Игла»
ラシッド・ヌグマノフ監督1988年カザフフィルム(カザフ)

★カザフ出身、モスクワ国立映画大学で学んだヌグマノフの卒業制作。主演は伝説的ロックバンド「キノ」のリードヴォーカル、ヴィクトル・ツォイ。ソ連のジェームス・ディーンというか松田優作というかアジアっぽい容貌に長い脚!絶大な人気を誇っていたが、壮絶な交通事故死により、映画出演はこの一作のみになってしまった。カザフ・ニューウェーブの代表作でもある。



⑯「戦火を越えて」«Отец солдата»
レゾ・チヘイーゼ監督1964年グルジアフィルム(グルジア)
★レゾ・チヘイーゼ作品にはこてこてに濃~いグルジアのおじいさんが出演するが、この作品では兵士の息子をはるかに凌駕する大活躍ぶり。ありえない。(このタイプの女性版がソクーロフの「アレクサンドラ」かと。)

 

⑰「結婚」«Свадьба»
ミハイル・コバヒーゼ監督1964年グルジアフィルム(グルジア)
★コバヒーゼの映画大学の卒業制作。映像と音楽だけで、一目ぼれした女性へプロポーズする若者を描いた瑞々しい作品。

 

⑱「傘」«Зонтик»
ミハイル・コバヒーゼ監督1967年グルジアフィルム(グルジア)
★こちらも⑰同様、映像と音楽だけの実験的作風。名作「落葉」に主演したギヤ・アヴァシュヴィリ出演。

 

⑲「ピロスマニのアラベスク」«Арабески на тему Пиросмани»
セルゲイ・パラジャーノフ監督1986年グルジア記録映画スタジオ(グルジア)
★記録映画スタジオで撮っているが、ドキュメンタリーの枠からは完全にはみ出している。ピロスマニの作品を同じ画家としてオマージュを捧げたような作品。

 

⑳「嘆くな!」«Не горюй!»
ゲオルギー・ダネリヤ監督1969年モスフィルム、グルジアフィルム(グルジア)
★グルジア特有のポリフォニーの大合唱、宴会が続き、ソ連コメディー映画御三家の一人ダネリヤの楽しい映画だと思って観ていると、後半は一転ヨブ記のように。
★ロシア旅行中にホテルのTVをつけたら、偶々ダネリヤ特集をやっていて(監督が愛猫とともにインタビューを受けていた)、この作品を放映した。その後字幕付きで観る機会があり、«嘆くな»という事情がわかったが、字幕無しでも前半は楽しめる。



 

21「ルカじいさんと苗木」«Саженцы»

レゾ・チヘイーゼ監督1973年グルジアフィルム(グルジア)
★田舎のおじいさん(こてこてに濃い)と孫が幻の苗木を訪ねてグルジア国内を大旅行するが、このおじいさんの血は孫のカハ(いきなり登場する外国人にも全く動じない、英会話ばっちり&歌いまくり)にしっかり受け継がれているとみた。
★レゾはレヴァズの愛称であるらしい。

 
 

22「田園詩」«Пастораль»
オタール・イオセリアーニ監督1975年グルジアフィルム(グルジア)

★グルジア出身の映画人の中でもイオセリアーニは完全に都会派。なので、都会人の見た田園風景を描いています。

 

23「希望の樹」«Древо желания»
テンギス・アブラーゼ監督1977年グルジアフィルム(グルジア)

★因習に残酷に引き裂かれる純真無垢なカテリーナ・イズマイロヴァ、みたいな話。これを観て私の友人は「私はあれよ、おんぼろ日傘の女性!」と感銘にうち震えながら言ったものです。それだけ胸にぐさりときます。

 
 

24「若き作曲家の旅」«Путешествие молодого композитора»
ゲオルギー・シェンゲラーヤ監督1985年グルジアフィルム(グルジア)

★オタール・チヘイゼの小説『名もなき風』を脚色したもの。

 
 

25「転回」«Круговорот»
ラナ・ゴゴベリーゼ監督1986年グルジアフィルム(グルジア)

★主役は二人の女性、旧友同士が偶然街中で出会う。メラブ・ニニーゼ出演作(というのは個人的なメモ書きです。以前観た時には気がつかなかったな)。

 
 

26「青い山/本当らしくない本当の話」«Голубые горы или неправдоподобная история»
エリダル・シェンゲラーヤ監督1984年グルジアフィルム(グルジア)

★24のゲオルギーとは兄弟。小説家が出版許可を得ようと約書をたらいまわしにされる話。確かキューバ映画祭でも似たような映画があった。

 
 

  今日でやっとグルジア映画を終えた(だんだん紹介文が淡白になる)。あと4本は再び中央アジア。ぼちぼちやります。



あと10本ありますが、ぼちぼちやります。

2014年3月30日日曜日

◇КИНОФИЛЬМ(映画情報)「ナチスと映画Ⅱ」にて

3/29~4/25 渋谷・シネマヴェーラで「ナチスと映画Ⅱ」で以下の作品の上映

①「僕の村は戦場だった」«Иваново детство»
アンドレイ・タルコフスキー1962年ソ連

★大変有名な作品なので説明は不要ですね。原作はウラジーミル・ボゴモーロフ作の短編小説『イワン』(邦訳は『新しいソビエトの文学2』勁草書房1967年刊に収録の『僕の村は戦場だった』中里迪弥訳)。イワン少年を演じたニコライ・ブルリャーエフは、当然ながら既に老境に足を踏み入れており、数年前にはニコライ二世役で映画に出演していた。
★「帝国オーケストラ」との二本立て。3/31(月)・4/3(木)

②「道中の点検」«Проверка на дорогах»
アレクセイ・ゲルマン監督1971年ソ連

★ゲルマン監督最高傑作。渋い。タルコフスキーの「僕の村は戦場だった」でドイツ軍への憎悪を貫く少年イワンを演じたニコライ・ブルリャーエフがここでは無知蒙昧なまま卑怯な売国行為に陥る若者役。それ以上にロラン・ブィコフらおじさんたちに感動する。
★「迷走迷路」との二本立て。4/20(日)・4/23(水)

2014年1月4日土曜日

ドストエフスキーに愛ですの ◇КИНОФИЛЬМ(映画情報)


「ドストエフスキーと愛に生きる」
«Женщина с пятью слонами»(Die Frau mit den 5 Elefanten)
ヴァディム・イェンドレイコВадим Ендрейко監督2009年スイス・ドイツ

2月22日(土)~ 渋谷アップリンク及びシネマート六本木

★ドストエフスキーの5つの長編小説『未成年』『罪と罰』『白痴』『悪霊』『カラマーゾフの兄弟』をドイツ語に訳した84歳(当時)の翻訳家スヴェトラーナ・ガイヤーСветлана Гайерの半生を追ったドキュメンタリー。2011年山形国際ドキュメンタリー映画祭市民賞・優秀賞受賞作品(映画祭時のタイトルは「5頭の象と生きる女」)。

★日本ではドストエフスキーの訳者は圧倒的に男性というイメージで、オタクと言ってよいほど傾倒している先生方が多いが、この方は見るからに素敵なおばあちゃま。ドイツとソ連の狭間で非常に苦労をされたことが偲ばれるけれど。

★キエフ生まれドイツ在住の彼女の家には窓に美しいレース(切り紙かもしれない)、ご本人の袖口にも白いレース飾りをつけているから、スラヴのおばあちゃまにありがちな無類のレース好きなのかもしれない。

2014年1月2日木曜日

◇КИНОФИЛЬМ(映画情報)6月にパラジャーノフ→7月12日からです

パラジャーノフ生誕90周年記念映画祭
6月 渋谷・ユーロスペース

「火の馬」«Тени забытых предков»
セルゲイ・パラジャーノフ監督ドヴジェンコ記念キエフスタジオ1964年97分

★ウクライナのカルパチア地方の少数民族の伝承に基づく、べっとりエスニック映画。原作はミハイル・コチュビンスキーの『忘れられた祖先の影』。

 
「ざくろの色」«Цвет граната»1971年

★アルメニアの伝説的詩人サヤト・ノヴァの生涯を描くパラジャーノフワールド全開映画(といっても、現在このタイトルで公開されているのは、パラジャーノフが撮った「サヤト・ノヴァ」«Саят-Нова»を師匠セルゲイ・ユトケーヴィチが再編集した短縮版(←そのままだとあまりにアヴァンギャルド過ぎてソ連当局の許可が降りなかった)なのだが)。一人6役?を演じたソフィコ・チアウレリはスターリン礼賛映画「ベルリン陥落」を監督したミハイル・チアウレリの娘にして「不思議惑星キン・ザ・ザ!」のゲオルギー・ダネリヤ監督のいとこ、ゲオルギー・シェンゲラーヤ監督の元夫人。旧ソ連圏の非「体制寄り」映画によく出演しており、特にパラジャーノフの作品には欠かせない人物(「アシク・ケリブ」「スラム砦の伝説」にも出演)でした。
 

「スラム砦の伝説」«Легенда о Сурамской крепости»»1984年

★グルジア民話に基づく秘話。

 
「アシク・ケリブ」«Ашик-Кериб»1988年

★レールモントフ原作。アゼルバイジャンで撮影。ソフィコ・チアウレリは巫女さん役。

 

※「火の馬」がウクライナの少数民族、「ざくろの色」がアルメニア、「スラム砦の伝説」はグルジア、「アシク・ケリブ」はアゼルバイジャン、とそれぞれの土地の民俗色・香りを満載にした、眩暈を催すような作品ばかり。

※パラジャーノフ自身はグルジア生まれのアルメニア人。

※記念映画祭というからには、これまで日本で公開されたパラジャーノフ作品すべて(「ピロスマニのアラベスク」等)や関連ドキュメンタリー作品も含めて網羅的にやって欲しいのだが。もちろん可能なら未公開作品の本邦初公開ができるならそれに越したことはない。

7月1日補遺
※↑で「ピロスマニのアラベスク」や未公開作品の上映希望を述べていましたが、上映あることがわかりました!


「ピロスマニのアラベスク」«Арабески на тему Пиросмани»

グルジア記録映画スタジオ1986年
★グルジアフィルムではなく、グルジア記録映画スタジオ製作。だけれど、とても記録映画とは言い難い、天才が天才に捧げるオマージュ。


「アンドリエーシ」«Андриеш»1954-1955年
★羊飼いの若者の冒険譚。日本未公開作品(ゆえに未見)。ヤーコフ・バゼリャンとの共同監督作品。

「石の上の花」«Цветок на камне»1962年
★炭坑に広まった宗教と若者たち。日本未公開作品(ゆえに未見)。チラシによれば「後の作品との類似性があまり見られない」とのこと。


 

◆ПЕРЕДАЧА 年始特別番組(ラジオ第二放送)

もうすぐソチ五輪 ~ロシアの冬を1000倍楽しむラジオ~
貝澤哉,小林麻耶,【ゲスト】クリコフ・マキシム,クセーニャ・レーシチェンコ
[ラジオ第2]
2014年1月3日(金) 午前0:20~午前1:20(60分)(再放送)
※本放送は1日に終わってしまいました。

新春!ロシア若者文化講座
櫻井孝昌,上坂すみれ,【司会】藤崎弘士
[ラジオ第2]
1月2日(木)午後5:00〜午後6:00(60分)
1月4日(土) 午前0:20~午前1:20(60分) (再放送)

学びの森「年末年始特集番組」も参照

2013年11月19日火曜日

◆ПЕРЕДАЧА(放送予定) 風の谷の電気屋と悲劇の森

NHK-BSプレミアム・プレミアムシネマ年内の放送予定

①11月22日(金)13:00~14:21  NHK-BSプレミアム プレミアムシネマ
「明りを灯す人」«Свет-Аке»
アクタン・アリム=クバト(アブディカリコフ)監督2010年キルギス・フランス・ドイツ・イタリア・オランダ

★2011年9月、渋谷・イメージフォーラムで公開上映された、アブディカリコフ改めアリム=クバトの映画。「ブランコ」「あの娘と自転車に乗って」「旅立ちの汽笛」では息子に主演させていたけれど、今度は自ら主演。村の電気工事を一手に引き受け、且つ村の電力を賄おうと谷間に風車を作っている、笑顔が可愛いおじさんはエコ志向の時代の先を行くが、決してほのぼのだけの映画ではない。

 

②12月2日(月)13:00~16:30  NHK-BSプレミアム プレミアムシネマ
「戦争と平和」«Воина и мир»
キング・ヴィダー監督1956年アメリカ・イタリア

★映画史上最高額を投じての大作、あのセルゲイ・ボンダルチュクの7時間強の作品ではなく、オードリー・ヘプバーンやヘンリー・フォンダが出演する3時間半のアメリカ・イタリア合作映画。お暇なら。

 

③12月6日(金)23:45~1:48  NHK-BSプレミアム プレミアムシネマ
「カティンの森」«Катынь» «KATYŃ»
アンジェイ・ワイダ監督2007年ポーランド

★スモレンスク近郊のカチン付近で行われたソ連の手による虐殺(対象はポーランド指導層が主)で父を失ったワイダ監督が恐らくライフ・ワークとして手掛けたのだろう。もちろんソ連の行為への目は厳しく、ラストで延々と(淡々と)行われる処刑の様子はひたすらに重い。が、一方で原作には登場しない「よいロシア人将校」がいたりする。

2013年11月11日月曜日

◇ВЫСТАВКА(展覧会情報)バレエ・リュス展(仮称)がやってくる プリヴェト・プリヴェト・プリヴェト


2014年6月18日(水)~9月1日(月) 乃木坂・国立新美術館

★レーピン(昨年~今春)→プーシキン美術館(フランス絵画だけど。今夏)・マンモス(今夏)→ロシア・アバンギャルド(今秋~冬)・シャガール(今秋~来年)ときたら、ロシアの美術、次はバレエ・リュスなのですよ。

★といっても、バレエ・リュスはロシアでは一切公演していないので、資料はロシア国内にはたいしてありません。今回の展覧会はオーストラリア国立美術館所蔵のもので、マティス、キリコ、バクスト作の衣装約140点他大規模な展示となる予定。




★バレエ・リュスと言えば、1998年の夏にセゾン美術館で開催された「ディアギレフのバレエ・リュス展 舞台美術の革命とパリの前衛芸術家たち」展は、歴史に残る素晴らしい展覧会だった。セゾン美術館の「白鳥の歌」的な企画で、「バラの精」や「牧神の午後」などのバレエの映像を観に何度も通ったのだった。ディアギレフもマシーンもリファールも、このときに知った。あれより凄い展覧会ができるのだろうか??

★11月16日の桑野塾でもバレエ・リュス企画があります。